週の半ば、九州はとても寒く、
実家地方でも山間部は大雪注意報が出ていました。
こういうときに帰省できているのはラッキーです。
就寝時も気温に合わせてぬくぬくにしてあげられますから。
実家のある平野部はうっすら。
母は朝から、降りしきる雪を飽きずに眺めています。
ようやく窓から離れていつもの定位置に戻っても
やっぱりずーっと見入っていました。
…なんかかわいい。
仙台の、舞鶴の、かつて見た雪景色を思い出しているのかしら。
この日はことあるごとに、窓の外を確認していました。
夜になると、5分おきに
「明日の朝、雪積もってると思う?」とワクワクして聞いてきます。
「うーん、積もるのはたぶん無理じゃないですかねえ」
「積もるよ、きっと積もる!」
というやりとりを15回くらい続けました。
「じゃあ賭ける?」と母が言うので
「どっかーんと賭けますか」と応えたら
「やんないよーだ」と母が笑いました。賭けてません。
そして翌朝。
賭けなくてよかった。もちろん母は覚えていませんが。
一緒に朝食を食べていると、私の顔を見ながら、
「フクがいると、なんかタンゴ🐱がいてくれるみたいだな」と、母しみじみ。
母さん、わかっているでしょうか。
微妙に、ネコが上。
安定の洋朝食です。
タンゴは、母と暮らした黒猫です。父が病に倒れてしまい母がひとり暮らしになるので、私が大阪で一緒に暮らしていたタンゴを連れてきて、母の守を託したのです。タンゴは最高にいい仕事をしてくれました。1992年に転居してきて、2003年に母に看取られながら亡くなりました。「あの子は本当に賢い子だった」と、母は今も一日一度はタンゴのことを話します。
タンゴのことを少し詳しく書いた過去記事です。