母は毎朝、ほぼごきげんに起きてきます。
これにはいつも救われます。
今朝も変わらずごきげんでした。
ほーーーっ。
前夜は母が荒ぶれたので、どうかな…と思っていたら
いつもと変わりません。
意図的なのか忘れているのか、定かではありませんが
あえて突っ込まず、ごきげんに合わせます。触らぬ神に祟りなし。
夜中にオニババがやってきた!!
あっ、これはアリババ!
これはナマハゲですけど。
前夜23時すぎに私の部屋のドアがノックされ
目を三角にした母がドスドス入ってきました。私は深夜作業中。
「ちょっと、目薬がないんだけど! どこっ!?💢」
就寝の際「おやすみ~」と挨拶したときは、とてもごきげんだったのにな。瞬時にオニババ化していました。
母は以前眼科を受診した際、目薬にアレルギーがあるため、市販の目薬は使わないようにと医師に言われており、うちにあった市販目薬は全部廃棄しました。忘れた母がまた買ってきたのでそれも廃棄ということもありました。お医者様では後発白内障の手術もしていただいて、アレルギーと抗生剤の点眼薬をいただきましたが、結局私の不在時に紛失。最後までは使えませんでした。防腐剤の入っていない市販品はOKと病院で聞いていたので用意して使ってもらうも、「目がゴロゴロする。粗悪品だ」と聞きません。
母の中には別の物語がすっかりできあがっていました。こんな感じ。
・あの医者は金儲けのことだけ考えているヤブ医者だ
※先生、よくしていただいたのに本当にすみません
・あんな病院二度と行かない
※指定したのは母ですが(汗
・医者よりも私(=母自身)の言うことを聞きなさい
そうか、気になることがあると、
自分を正当化しようとして物語を組み立てていくんだな。
認知障害のストーリーづくりのシステムが、ほんの少しだけ分かった気になりました。
だからなに、ですけど。すみません。
過去の記録ファイルを母に見せながら
「ほら、市販の目薬はアレルギーが出ているから使ってはだめだと言われたでしょう?」
不用意な私の発言が、火に油を注いでしまい、さらに大炎上。
「何よ夜中にガミガミうるさいわね。
目薬くらい自分の好きなものを使わせなさいよっ!(オラオラオラ)」
「ええと、母さん、仕事中に突然絡まれているのは私で、ガミガミ言ってんのも母さん。
目薬はうちにはありません。
ほかに私は別に言いたいことはひとつもありません、ひとつも。
母さんに絡まれたのでこうして答えています」
と言ってしまいました。
「もういい! これから目薬買ってくるっ!!」
「どうぞどうぞ。ゆっくりお部屋で眠ってください。
もうここには来ないでね。おやすみなさい」
母は怒って私の部屋を出て行きました。
もしかして、本当に飛び出したらまずいな…と頭をよぎりましたが
言っちゃったことはしょうがないし、
追加でなにか言ったら今度は母からロケットパンチが飛び出しそうだし、
コトが起きてから困れば十分なので、仕事に戻りました。
母が出て行かなくてよかったです。
仕事を終えて布団に入ってから
「口げんかの際は必ず相手の退路を残して発言せよ」
という父の言葉を思い出し
母の退路をなくして悪かったなと少し反省。
というか、とっくの昔に母には退路をなくし、それをなんとかしたいがために
認知障害の症状が顕著になることもいっぱいあるように思いました。
とらわれをはずして、ストレスがラクになるといいんだけどな。
母が部屋に行ってから、母に代行してTDEを使っておきました。「ストレスクリア」「始まりと終わり」「福の神」。自分に「ディフェンスM」。母はそれから夜中に一度トイレに起きただけでぐっすり眠ったようでした。よかった。
そんなこんなでしたが、朝はごきげんさんで明るかったので安堵。
私も何もなかったように対応しました。
ついでに昨日の昼間は結局ひと言も「目薬」と言いませんでした。
…忘れたのか!?
まあいい。
不用意発言が多い娘です。えへ。写真は、朝、ゴミ出しの途中で出会ったかわいこちゃん。