認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

幼い頃の母の料理は!? 記憶のリフレーミング

最近、しゃぶしゃぶ用の「極薄肉切り落とし」にハマっています。
牛肉も豚肉も、
煮ても焼いても柔らかく仕上がるので高齢者はもちろん
お口周りに不安がある私も安心です。
まあ、かさは減りますけど。「極薄肉切り落とし」いいですよ。


その「極薄肉切り落とし」で豚汁を作るのにもハマっています。
週に二回は豚汁を作っている今日この頃。
結構いけてます。まだまだ作るぞ…。
というのも、まだまだ私は豚汁ビギナー。
試行錯誤を続けています。
こんにゃくを投入するようになってまだ3回目…。

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本日の具は、豚肉、里芋、ゴボウ、大根、かぶ、人参、サツマイモ、こんにゃく、長ネギ、豆腐、カブの葉。サツマイモかカボチャで甘みをつけるのが好みです。お味噌は市販のものを3種類ミックス。

つい最近まで、私は豚汁が大嫌いでした。
幼い頃から、お味噌汁も、豚汁も苦手で、食べるのは修行のようでした。


「今日もおいしい♡」とほっこりしながら「あれ?」と思いました。
私、どうしてキライだったんだっけ?


バチ当たりな話ですが、幼い頃の私は、嫌いな食べ物だらけでした。
お肉も魚もお野菜も、ほぼキライ。
豚肉は、ニオイが強いので苦手、脂身がもう大キライ、
豚汁に入っているお野菜はガジガジするので全部キライ。
同じようにカレーもキライ。
カレーは具がないルーのところだけ選んでご飯にかけていただくような子どもでした。
母のつくるカレーは、ジャガイモやタマネギが
まだかたいことが時々あったように思います。それもつらくて。


そんなことを考えていたら、……あれ? あれれ?
私の母は、かつて、自他共に認める料理上手だと思っていたのですが
もしかするとあれは
「私の大好きなお母さんの料理はおいしいです」みたいな、
ひいき目だったのかもしれないと
ふと思いました。そんなことを思ったのは初めてですが。
フレーミングすれば、多動全開の料理だったと言えるかもしれません。


思えば、私は嫌いなものが非常に多かった子どもですが、
嫌いな食材が小さくなるとか、すりおろされるとか、
料理のほうから歩み寄ってきてくれることはまずありませんでした。
時代なのかもしれませんけど。

ひとり暮らしが始まって自分で作るようになってまず、
嫌いな食材を食べられるように料理するところからのスタートでした。
中までしっかり火を通したら、好きになった食材も多いです。
ネギや生タマネギは、薄く切ったらおいしいと思えました。
甲斐あって、今ほとんど好き嫌いはありません。
あれ? あれ?? あれれ???


今日気がついたちょっぴり衝撃の事実ですが
母には絶対言えないなと思いました。