冬眠するクマのように、母があれこれ買い込んだもので
さほど大きくない冷凍庫が破裂しそうになっています。
帰京するときにはこざっぱりさせといたのですが、ひとり暮らしの母、詰め込む詰め込む。例の角煮まんは、古いのが奧に残っていて、都合5袋ほど入っています。しかも母、冷凍と冷蔵を間違えており、買ってきた新しい角煮まんがぜんぶ冷蔵されていてめまいがしました。ええい、仕方ないっ、再冷凍だっ!
その中の冷凍したエビを使って、
木曜日は母がエビフライを作ることになりました。
なぜか手羽中も2、3パックあるので、
「一緒に揚げたらいいんじゃないですか?」とけしかけると
「そうね、そうね」と母。
何度か「手羽は、醤油で甘辛く煮付ける?」と
聞いてきましたが、そのたびに
「唐揚げするのがいいんじゃない?」と返したら
「そうよね」と母。
そのやりとりに、一抹の不安は残りましたが…。
※エビフライのように、使う粉を置いておいてあげませんでした。母さんごめん。
仕事を切り上げて夕方6時前に台所に忍び込むと、予感は的中。
手羽中もエビといっしょに、きれいなフライになっていました。
…しかも見た目がごつい。ジャストライク、コロッケ。
向かって右がエビフライ、左が手羽中。手羽中の唐揚げ的なのは、いち早く母の記憶からはなくなっていたようでした。わからなかったんだね、ごめんね。
ですが、お味はおいしかったです。さすが、母。
しかし、食べきれませんでした。
この夕食はまだいいのですが、
私の不安は、翌日残り物を出したときに、
手羽中であることを忘れて、母がガブッとかたい骨を噛んじゃうことです。
翌金曜日の朝、目玉焼きの横につけたときは、わかりやすく包丁を入れ
「骨、ありますよ、ホネ、ホネ、ホネ」
「昨日のチキンですからね」
と、うざがられるほどのサジェスチョン。
と言われても、なんのことやらわからぬ母。
「気をつけて」「骨あるよ」としつこくしつこくアテンションプリーズ。
そっとパクついた母、「うん、おいしいね」とにっこしりしていました。
だって母さんが作ったんだもの、おいしいよ。
昨日のフライは、トースターでそのまま4分ほど温めたら
ものすごくおいしかったです。
なーんだ、こうするとおいしいのか、フライの温め。
さらに金曜夕食でもまたまた出しました。
包丁入れて、サジェスチョンしまくりで、事故なくおいしく
食べていただくことができました(作ったのは母です。しつこいけど)。
ホットプレートには、またもやハックした一口餃子。
よし、手羽中、完食。
余談ですが、母娘で同時に台所に立つと
軽く険悪なムードになります。