チャイムが鳴りわたり、【EchoShow5】の小さな画面に兄が映ります。
母にも聞き取りやすいチャイム音らしく、
母も隣の部屋から【EchoShow5】前にやって来ます
始まった母と兄のアレクサトーク。
を、画面から見切れるようにはずれて眺めるわたくし。
兄もちゃんと使えているのがすごくうれしいIT担当であります。
兄を相手にやはり踊る母。それにしても【EchoShow5】ちっさ! もう少し大きいの欲しいな。
兄とのトークでも、「5月の米寿祝いが待ち遠しいわ」と繰り返す母。
昨日も兄に言ってたな。
とはいえこのご時世。
兄の「コロナ禍で動けなくなるかも」のアピールがすごかったのですが
母はまったく意に介さず。
そりゃわからんわ。母には難易度高すぎ。しょうがないです。
米寿といえば、テーブルに大きなカレンダーを広げて、
母が9月16日に大きな◎をつけていました。
私の妖怪アンテナが立ったので「何してますか?」と聞いたら、
「うん、米寿のお祝い、9月がいいかなと思って。この日は大安だし、いいわよ」
えっ、振り出しに戻るの!?
米寿のお祝いは5月に決まっている旨を説明すると
「そうだっけ?」。
…まあいい。カレンダーの◎印にはていねいに消しゴムをかけました。
ただ、その米寿祝い、
母はどこにも出かけたくなくて、おうちでお祝いがいいそうです。
何度も何度も繰り返し聞いても、
「年を取ったらコロッと動けなくなって
『あのとき温泉に行けば良かった』なんて言っちゃうよ?」
と脅してみても、
「それでもおでかけはいや。おうちにいたい」の一点張り。
おうちで、ごちそうの出前がいいそうです。
「出前? なにがいいんですか?」と尋ねたら「うなぎかな」。
母はきっと、釜寅の「うなたま」を指しています。
というわけで、米寿のおでかけはやめました。
釜寅も、あいぽんにアプリ入れています。