認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

まちの若返り

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ご高齢になり、いらっしゃらなくなって、
その土地を別の若い方が購入し、家を建てて住まわれて、
まちは少し若返ります。
地方都市のせいか、そのお宅で代替わりすることは比較的少なく、
まったく違う、次の若い方がお住まいのことが多いです。

新陳代謝が盛んというか、入れ替わる速度も結構速く感じます。
実家のもう一方のお隣は私が知るだけで3代目(みなさん赤の他人)。
2代目の方が引っ越されて本当にすぐ、新築工事が始まりました。
今は3代目、30代のご夫婦がお住まいです。


今年のはじめには、ご近所裏手の独居のおばあさんが亡くなりました。孤独死ではありません。
回覧板のことで母がご迷惑をおかけしたのですが、雨降って地固まる。
少しよいお付き合いをさせていただくようになった矢先でした。
空き家を見つめてしんみりしていたのも2カ月ほどで、
リフォーム工事が始まり、5月の帰省時は外壁工事でした。
もう完成して、先週末に20代と思しき若夫婦がご挨拶に見えたそうで
「ふたりともかわいいのよぉ~!!」と母が萌えていました。
「昨夜は家中の全部屋に明かりがついて、
煌々と明るくて、不夜城みたいですごかったの」
と楽しそうでした。


変わるということは生きているということでもあります。
まちが生きている感じがするなぁ。いいなぁ。

時の流れの中で、
私たちは世界を形成する砂粒のほんの一粒に過ぎないんだという
圧倒的な安心感を感じて胸熱なのでした。


【タラレバ大好き! 共同天然温泉付きマンションを妄想する】
もう一方のお隣の先代は60代前半のご夫婦で、2年前に引っ越しされました。退去される際「買い物に便利なように駅近くにマンションを購入したので引っ越します」とご挨拶に見えて、母は大いに刺激を受けておりました。要するに、うらやましかったようです。

潤沢にお金があって、このまちのターミナル駅近く、買い物に便利なまちにマンションを買ったとして、母はどちらに多く住むかしら、と、何気に考えることがあります。きっと今の我が家のほうが好きに違いないけれど、共同天然温泉付きマンションなら話は違うんじゃないかなぁ。

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