認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

車庫料金を重ねて徴収してしまう高齢母

ここ1年で、母のお金に関する感覚は
だんだんおぼつかなくなってきました。
メモを書き間違えることに端を発することも多いです。
払わなくちゃいけない金額を書いていて
それを払ったと解釈してしまうとか、そういうこと。


6月分から、月極の車庫料金を私が回収すると
ご近所さんと約束していたので、
【過去記事です】

 今回も帰省日と「ご指定日にいつでも伺います」とメールしたら電話がきました。
「お母さんのいらっしゃらないところで話がしたい」
ちょっとイヤな予感がします。飛んでいきました。


いわく、
つい先日ご近所さんに、母が「今年に入って一度ももらっていない」と、
領収書を持ってやって来たそうです。
「お母さんが『私はこれで領収書を出しているのに、控えもない。
娘じゃなくて、車庫代はわたしに払って欲しい』とおっしゃるのです」
と教えてくださいました。
※ちなみに、母は控え付きの「領収書」をたくさん持っていて、全く管理ができていません。

 「母はお金の管理ができなくなってきていまして、
ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
と平謝りし、
これからも私にお支払いいただくので構わないこと、
うちで母にわかるように説明するので母のことは大丈夫なこと、
それでも不穏なことがあればすぐに教えて欲しいとお願いし、
7月分の車庫代を頂戴して帰ってきました。


母の問題行動について考えてみました。
【母の気持ち】
◎回収すべきお金をいただいていないのがイヤ。自分にくれたらいいのに!
◎もらっていない、もらっていない、もらっていない!!

【その対策】
 都度母にお金は渡していますが、今一度、フクがいただいている旨を
 母が楽しくなるような説明の仕方をして
 母が見て間違えない、すぐわかるように管理状態を掲出する。


というわけで、台所に掲出いたしました。
母にお金を渡した日に、母の文字で日付と、誰がいただいたかを記入します。

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母には何食わぬ顔で
「母さん、車庫代いただいてきましたよ。
わかりやすく表を作ったから、母さんのサイン入れてくださいね。
これならもらった、もらわないが一目瞭然。
今までちょっとわかりにくくて悪かったですね」
と私が言うと
「ああ、これならわかる。もらったのがちゃんとわかるね」と母。
「今年は全然いただいてない」話は遠くに飛んでいった模様です。

よっしゃあああああ!!!

母のプライドもご機嫌も損ねることなく対応できてよかったです。
楽しい感じは大事でしょうね。
これもご近所さんからお知らせいただいたからこそできること。
水面下での深く感謝します。


「多分大丈夫。母納得しました」の報告をショートメールしたら
ありがたいお返事いただきました。うれしや。

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遠距離介護はやっぱり報・連・相、大事。