認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母の、社会参加活動を娘が仕舞う

9月の帰省時に、大量にある母の書き付けの中から、偶然、
「長らく続けてきた学習会を退会する」という書面を見つけて
驚きました。下書きでしょうか。

学習会は、母の生き甲斐にしている社会参加活動の最後の砦。
今まで私がいくら「“長”は後進に譲れば」と諫言してもどこ吹く風だったのに、
“長”の引退を飛び越えて「退会」なのか! 潔いな!!!
そういうことが自分で判断できたとすれば、あっぱれです。
それほど視野狭窄が、今の母には深刻な問題だということでもあります。もうひとつ、母の気質上、ヒラで学習会を続けるつもりはないのは理解できます。母は“長”でいること、お山の大将でいることに意味があるのです。

同時に、文面から、母には目の病状をほぼ認識できていないことが明確に窺えます。
私は文章の誤りを修正したくなり、うずうずします。…職業病です。いや私の性格かも。

まあいい。ふんわりと付箋で赤字を入れ、母に伝えると、
母は、それを見て、あらためて清書していました。

この1枚の写真だけでも、母が精一杯、一杯一杯の要素がてんこ盛りで、娘としてはせつない…

この様子を見て、私は、
母が役員さんに電話をするつもりなのだろうと勝手に思っていました。
とてもちかい関係の方だし、油性マジックの殴り書きだったし。
あまりに雑なのでまさかこれを投函するとも思えなかったのです。

デリケートなことだし、母の自発的な行動を尊重しよう、
この件について、娘はあまり口を挟むまいとは思っていたのですが、

私のいる間に電話をした気配が全くしなかったので
帰京する日に口を出しました。
「母さん、学習会を辞めること、役員Cさんには電話で伝えたんですか?」
母ははじめ、よくわからないようなリアクションでした。
ややあって、けんか腰で
「電話? しないわよ! 
皆さんにって、3000円を入れて、手紙を出したんだから💢」と母。
え、なして3000円???
3000円は「寄付」のつもりらしい…どうしよう。微妙すぎる金額…。認知症判断なのか!?

 

「母さん、本当に投函したんですか?」
「あーたもしつこいわね。もうとっくの昔に出している!」

清書していたのがつい3日前なので
【とっくの昔】なわけはなく。
母の行動を尊重したいのですが、こうなったら越権行為も、致し方なし。
帰京して役員Cさんに電話すると、
案の定、母からの手紙は受け取っていないとのことでした。
「母は投函したつもりでおりまして、退会したつもりでして」と申し上げても
「いただいていないものを、いただいたことにするのもなんだか…。
少し様子を見て、こちらからまた電話します」とのこと。当たり前ですね。
母が欠席した9月の学習会のあとで、連絡をいただきました。

「やはり手紙はいただいていないけれど、役員で相談して、
バスでお越しになるのも危ないし、退会される旨承りました。
お母さんは、先日のお電話で、
『これからも開催の通知ハガキだけはくださいな。
行けるときにはのぞきたいから』
とおっしゃるのだけど、ハガキを見ると行きたくなるかもしれないし
危ないから送らないでおこうと思います」(Cさん)
「それでお願いします」ということになりました。

 

生き甲斐だったものを仕舞いにしてしまって、
本当に母自身は大丈夫なのかと弱気になり、探りを入れたところ
「しつこいわね。手紙は出したし、辞めたわよ。
3000円の領収証がすぐに出せればいいんだけど…」
※手紙は出していないですから、もちろん領収証なんてもらっていません。
じつは、帰省時に片付けていて、封筒の表書きまでして、出していない封書を見つけることがあります。

9月帰省時に発見したのは…居住地の市長宛でした
姓名正しく、“市長”の肩書きまでキッチリ書いてありました。
まあいい。_| ̄|○

役員Bさんにも電話でお話しすると、
「会の責任者という立場からは外れていただくので
ご安心ください。これまで娘さんはご不安でしたよね」とのこと。
おかげさまでようやく安堵できました。
「お母さんへ、学習会のお知らせハガキは出しません。
もしもお母さんに『ハガキがこない』と言われたら
『講師が決まらず今月は開催しない…』などでかわします」
大丈夫。母の性格上、辞めた場所にリターンすることは、まずないでしょう。
次回帰省時に、役員Bさん、Cさんとお目にかかり
お話しすることになっています。

母が50年間行ってきた社会参加活動やら、生涯学習やら、
その幕引きを、母に代わって、
図らずも娘の私が行うことになってしまいました。
…まあいい。しょうがない。

いつも気にしてくださっている民生委員さんに、
ショートメールで事態をご報告したところ、すぐ返信が。

「お母さんからお聞きしました。
『学習会の責任者を降りた。40年間がんばった。寄付もした』
清々しいお顔でした。お疲れ様とお伝えしたら『暇になりました』と。
お元気なお声でしたので安心いたしました」
いただいた文面を通じて
母が納得して辞めた(つもりでいる)ことを再確認できました。
ありがたい、ありがたい。

その母に、Alexa呼びかけでしれっと
「満月の翌日ですから今日もお月様がきれいですよ」と伝えると
十六夜(いざよい)はきれいよ、
ちゃあんとご挨拶しないとね」
と絶好調でした。


何者でもなくても、母さんは母さんのままで娘はいいんです。明日もゴキゲンで過ごせるといいですね。

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