認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

ドラキュラ的な高齢母

まだ若い時分から、ウチの母は大変な倹約家でして。
私が幼い頃から、冷蔵庫の開け閉めは、電気代がもったいないとたしなめられました。
冷蔵庫ドアを開ける角度まで指摘。
電気代が上がるから、冷気が逃げないように短時間でを徹底されました。
開けたまま何か探そうものなら
「なに開けっぱなしにしているの、もったいない!」と、ドヤされる始末です。
母娘ふたりで並んで歩いているとき、私がスキップすると、
「スキップは靴底が減る!」と耳打ちされました。
偉大な倹約家です。

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東京自宅の天井を撮ってみました。実家も似たようなものだと思います。

照明もなかなかつけません。
「母はドケチ」という概念が私の頭にはあるので、
実家に帰省したときに、
日が暮れる頃になっても、雨の日や冬の早朝に部屋が暗くても、
母が部屋の灯りをなかなかつけないのは、
ドケチ由来のものだとずっと思っていました。
ですから、遠慮して私も電気はつけませんでした。


誰も居ない部屋でテレビだけが付いているので、「消さなくちゃ」とのぞいたら、
暗がりで母がかぶりつきでテレビを見ていることもあります。


日がかげったり、沈みかけたり、
結構な暗さでも、平気で新聞や本を開く母。
いくらなんでもと思い、「目に悪いので灯りをつけてください」
部屋の灯りを私がつけると、
決まって「眩しいっ!」と非難されます。
ドラキュラか!?
そのまま私がフェイドアウトして、また戻ってくると、
元通り暗くされていることもしょっちゅうです。


かたや、私は灯りをつけたがります。
照度が落ちるとあからさまに手元が見えなくなるからです。
仕事率がガタッとさがってしまいます。
母に遠慮して灯りをつけずにいましたが、ここ最近は
暗いと感じたらさっさとつけるようにしています。つけて怒られちゃえ。


夜の灯火も、母は全灯つけて、あかあかするのを毛嫌いします。
少し前に眼科は受診したし、
「眩しがる」は目の病気ではないとは思いますが…ないことを祈ります。
一方、ADHDにも視覚過敏や眩しがるということがあるらしいです。
日傘はどんなときでも徹底してさすし、60代では色つきメガネだったし、
もしかするとそういうこともあるのか!?
という可能性は頭の隅に置きつつ、深追いはしないことにします。
※母のことで、深追いしないと決めていることは結構あるのです。今度まとめて考察します。


私自身は明るい空間は好きですが、
落ち着いた間接照明で過ごすのも本当は好きです。
ただ、仕事も家事も、手元が見える状態で、正確にさっさと済ませたいから、
ゆったり過ごせるゆとりの時間じゃないと間接照明は難しいかな。

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東京の真夏は、
朝からブラインドを降ろして過ごしています。
眩しいし、照り返しを除けて少しでも涼しく過ごすためです。
朝ブラインドを降ろすと、ちょっとリゾートみたいで気分があがります。
すぐ現実に引き戻されますが。


実家のダイニングとリビングは調光付きの蛍光灯を使っています。調光しやすく母もお気に入り(店頭で購入したので、下は似たタイプです)。