認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

バカヤロー!がバカヤローを呼ぶ

うちの母は教育ママゴンでした。
とはいえ、感謝していることもたくさんあります。
私が幼い頃は毎晩読み聞かせをしてくれたこと。
もうひとつ、文章を書くきっかけをくれたのも母でした。


私が4歳か5歳くらいだったか、当時文房具屋を営んでいた母方の実家から小包が届き、
中に文房具が入っていて、ノートもありました。たしか極東ノートだったと思います。
生まれて初めてのマイノートで、とてもうれしかった。
舞い上がる私に、母が「日記をつけたら?」と提案しました。
「にっきってなに??」からスタートしたのがわたしの文章ことはじめでした。

キョクトウノートアソシエイツはアピカと合併して「日本ノート株式会社」となっています。

www.kyokuto-note.co.jp

以来、おかげで文章に慣れ親しみ、しゃべるよりも書くほうが好き、好きに書いていたらそれでしあわせ、みたいな子ども⇒そのままおとなになりました。生涯の友と巡り会わせてくれた母には、深く感謝しています。文章を書くということは、まるで背中にツバサがついたみたいな、自分がとても自由になる感覚を持つことができました。かけがえのない、一生ものの友人であり、財産です。ありがとうね、母さん。


中学卒業する頃までは、毎日日記を書きました。
次第に長くなり、時間の都合で「時々」書くように。
二十代からは長くお休みしましたが、今また毎日書いています。
メモ程度に短く、行動をメモする程度の記録です。

『和暦日々是好日』使っています。和暦を日々意識できるのがいいです。次は8月8日が新月で、文月が始まります。秋の始まり。

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二十代から長く日記を書かなかったのは、
書くことを通して、ネガティブに掘り下げる自分の傾向に気がついたからでした。
書いてネガティブさが発露し、書いたものを自分で目にして確認することで、
自分の抱えるネガティブな思いが強くなるからでしょう。
それに気づいて日記を書くのをいったんやめ、離れてみることにしました。


つまり、ネガティブに書いていると、自分のネガティブな思いが強まる。
ネガティブな思いが強まれば、自分のエネルギーもネガティブさが増す。
ネガティブに書き連ねることは、
宇宙に対して「オレ、ネガティブだい!」と宣言にするのと同じなので、
ネガティブさに共鳴する人・もの・ことが集まってくる。
よく言われる「引き寄せの法則」そのままです。
いいものも、悪いものも、同じエネルギーのものが集まるの法則。自分がどのようなエネルギーを周りに放つかの問題なのです。偽善でも取り繕っているでもなんでもいい。先に、「こうありたい」エネルギーを出しておくほうが、何かと良いことがあります。これは間違いないことだと思っています。

もうひとつのデメリット。ネガティブなことを書いていると、頭でっかちになります。
自分では理論立てて考えていると錯覚しがちですが、
ただ左脳を優先して、五感(右脳)を置き去りにしているのが現実です。
ならば、ネガティブさからできるだけ遠く離れて書けばいい。
私もまだ絶賛修行中です。これは多分、思いグセの練習にもつながります。


もしも、自分のつらい気持ちを吐きだすために書くのなら、
紙に、言葉にするのも憚られるようなネガティブなこと、人に言えない気持ちを書きなぐり、
それをビリビリに手で破くほうが目的達成できます。
ちぎって破って捨てることで「大丈夫、いやなことはもうなくなった」。
そういうストレス&ネガティブ解消法もあります。
これは人に見せないのがベターです。
人目に触れる形で残すのは解消法にならないばかりか、
なんならネガティブ無限ループがぱっくり口を開けて待っています。
たかだか50年ですが、毎日のように書き続けて思う、「書くことの力」について。
よくも悪くも大きく働きます。私の場合は、かもしれませんけど。

正直言うと、たとえ破いて捨てるにしても、ネガティブなことを「書く」だけでも私はイヤだな。避けたいです。私が思う以上に、私を方向付ける力が強いんだもの。


母は、手帳を日記代わりに使っています。
まるで損なわれる記憶を補充しているかのよう。
いつだって書く、書く。手帖には、メモ、予定、やったことが混在して、結局事実がわからないことに(汗

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母の手帖は毎年、私が選んでいます。
店頭で眺めていて、来年からMUJIにしようかなと思い始めました。
母の日記に、私の悪口が書かれていなければいいけどなぁw。

www.muji.com