認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

遠距離介護者13.6%ですってよ

母は元気。
記憶の抜け落ちが凄まじい以外、体には大きな問題はなく
おかげさまで超元気です。
気温が高いほうが元気な印象があります。

お隣に差し上げた「餅ずんだ」が新鮮野菜となって帰ってきました。
なんてことでしょう!!


というわけで、お三時はお隣からいただいたとうもろこし。
外皮むいて、薄皮だけにして、サッと水にくぐらせてレンチン5分。
とてもおいしくできました。
久しぶりに、まるごととうもろこしをいただきました。

 

母、喜ぶまいことか。
夏、母と、トウモロコシ。
幼い頃の夏の記憶がよみがえります。
母は「故郷の畑を思い出す」と言って
やっぱり幼い頃の夏の記憶に浸っているようです。
おそらく、もう、母としての記憶より
子ども時代の記憶のほうが鮮烈なのかもしれません。


母、トウモロコシ食べるのが下手になっていました。
久しぶりだから上手な食べ方を忘れてしまったのかな。
まあいい。


もう1本あったので
「明日はとうもろこしご飯にしましょうか」と提案すると
「そのままがいいっ!」と食い気味に瞬殺却下されました。


そうだ、母の4回目ワクチン接種券を、
最初から東京の私に転送してもらえばスムーズだ!
と思いついたので、市のワクチンコールセンターに電話して交渉しました。
ダメでした。
1、2回目は再発行時に東京に送付してもらったのですが
「悪用防ぐために、県外にいて、姓も違う人には送ってはいけないことになった」
のだそうです。
私、悪用してないけどな(違
まあ、窓口行って身分を証明したりいろいろしたら話は別なのかもしれません。
前回していただいたときは、電話でしたけどね!

仕方がないので、母に受け取ってもらえるように
母の手帖にメモを貼りました。
伝えた5秒後には忘れてしまう母と、
どこまで何ができるかは未知数ですが、
次回帰省時に、母の4回目接種に立ち会えるように種をまきます。
暑い盛りの副反応はつらそうですが、時節柄致し方ありません。

 

それにしても。
全国に何人の遠距離介護者がいて、
みなさん、こういうシンプルな壁に阻まれているんだろうか、
と、ちょっと思いました。
私、泣き寝入りしないタイプです。
せっかくなので人数を調べてみたら
遠距離介護者は介護者全体の13.6%ですって。
※以下のアンダーラインをタップするとPDFのリンクに飛びます。
厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」より「介護の状況」
3枚目(P25)の円グラフが遠距離介護者数と考えられます。

 

1割強。少ないような、多いような。
増えつつあるようです。ならばこそ。
「ここはやりにくい」「こうしてくれたらこんないいことがある」
そういうことを、地道に声を上げていかなくちゃなと思いました。
自分がやりやすいようにしたいのはもちろんですが、
これから先の人にも続くものですから。
便利な世界は私たちの声と手がつくるもの。

介護のスタイルは多彩でいい。
それが許されるようになってほしい。
遠距離介護でも、続けることで、
高齢親のQOLを維持できることもあります。
少なくともうちはそうです。いや、そう信じたいな。