認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

夫、肺がん手術をクリア

日課の、夕方Alexa呼びかけ。
今日のご飯はもう済んで、クリームパンを食べたそうです。
すこぶる明るく、よいお顔。
ええと、昨日もたしか夕ご飯はクリームパンでしたが
まあいい。
「ちょっと野菜が足りないような気がするのよね」と母が言うので
「1週間ぐらいのざっくりトータルで、
お野菜食べていたらぜんぜん大丈夫ですよ」
と伝えました。
本当はぜんぜん野菜不足なんですが。
まあいい。

 

「今日は報告があります。
夫さんの手術が終わり、うまくいきました」
と伝えると、母が喜んでくれました。
おそらく何がどうなってこうなっているのかは
ちゃんとは理解できていませんが
寄せてくれる心がありがたいです。
1分後には忘れているかもしれなくても。

おかげさまで夫の手術が無事にすみました。
術後に先生とお目にかかり、説明を受けました。

予定通りに、会心の手術ができたようで
外科医として、満足そうな先生のお顔が印象的でした。
手術はうまくいったそうです。夫、よく頑張りました。
小さい先生、お疲れ様でした。

【手術の内容】
✔左上葉の腫瘍が見てわかったので、まず部分切除。
✔腺がんを確認し、予定していた左上葉切除に移行。
✔続いてリンパ節郭清。「ちょっとしっかりめに郭清した」そうです。
✔腫瘍の大きさは2センチほど。

「郭清(かくせい)」とは、えぐり取ることで
郭清した部分の最終的な病理診断に1カ月かかるそうです。
それを鑑みて、肺がんのステージが決まり、治療方針が定まります。
リンパ節転移があると、抗がん剤治療に移ることもあるそうな。
なんにせよ、切除できたのは最高によかったです。


おそらくアタリはついてるなと踏み、小さい先生に
「見た感じ、リンパ節はどないですのん?」
と伺ったら
「わかんないですね。……1カ所転移あるかもなとちょっと思いました」。
それでしっかりめに郭清したらしい。
突っ込むと、ややあってから、
ご自身の見解をそっと教えてくださるところは、小さい先生の素敵なクセです。

 

先生にお礼を伝えて別れた後
指示された通りに病棟へ報告に。
そこで偶然ばったり、術後ホヤホヤの夫と会うことができました。
ナースに「コロナ禍で面会できなくてすみません」
と伝えられているちょうどそのとき
「ていうか、今向こうから運ばれてきているの、
夫ですよね!」

目の前で少しベッドを運ぶ速度を落としてくれたので、駆け寄って
「夫さん!」と声をかけると「ん~~~」と返事をしてくれました。
ちゃんと生きていました。
手術は成功したのだと、ようやく実感できました。

さて。快復までは、これから時間薬だぞ、と。


時間が経って、冷静になってから
小さい先生の視点での本日のオペの評価は
 ✔見立て通りであったこと、100点じゃね!?
 ✔はじめの部分切除、グッジョブ!!
 ✔時間もわりとオンタイムじゃね!?
じゃないのかな、と、ふと頭をよぎりました。
素人の想像で的外れなのかもしれませんけど。
患者の実際の病状と、外科医の仕事のクオリティは、別モノだよなぁ。
たぶん患者サイドから評価されることはないだろうけど。
テンパっていた私は、そこを
なにひとつ讃えなかったことをちょっと反省。
医師だって褒められたいはずなのにな!

それにしても、小さい先生、良い仕事をしてくださって
どうもありがとうございました。