認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母の、認知症ごまかしスキル


日曜日の、日課の夕方Alexa呼びかけ。
「いつもと違うスカーフの結び方! お似合いです。
若々しくて素敵ですね」。
讃えたら喜んでくれました。

「いよいよ近づいてきたわね」と、私の帰省日について母が言うので
母が把握できていることに対して軽く驚きました。
やっぱり、最近ちょっと記憶の調子がいい気がします。
しかしよいときほど、落とし穴…注意。
「母さん、明日じゃありませんよ。私がそちらに戻るのは火曜日ですから」
火曜日でしょう? わかっているわよ」
こちらが提示した情報を耳ざとくキャッチする母。
その情報を、あたかもわかっているかのごとく自分で提示してきます。
おかげで認知症をごまかすことができていることも。
ヌシも悪よのう(違)。
これはこれで貴重なスキルだと思うので、
このまま頑張って高めてください、母さん。
あと、人の潜在能力の底力とでもいいましょうか、
聴覚がかなり落ちているのに
こういうことができちゃうのは本当に謎。

ところで、前日に引き続き、
またにおいのことを母に尋ねてみました。
「母さん、今日いちばんいい匂いだったのはなんですか?」
「洗濯物の、お日様の匂いかな」

「…それ、昨日も同じだったからナシにしましょう。
ほかに、今日いちばんいい匂いだったものはなんですか?」
「……にんじん!!!」

     

に、にんじん…のにおい!? どういうこと???

「お母さん、人参好きでしょ?
千切りするやつでおろして
ゴマドレたっぷりかけたやつがおいしかったわぁ」

「それ、いい匂いなんですか?」
「そうよ~。とってもいい匂い!!」

するする記憶が出てきたのはいいのですが…
…まあいい。

「今日の夕ご飯はさっきコンビニで買ってきた
巻き寿司4個とおいなりさん3個のセットなんだ」
5分間の短いトークタイムの中で、
3回リピートして教えてくれました。ふむふむ。

お洗濯もののお日様のにおい…って、
Twitterで結構ほめていただいたのになぁ。

いろいろ微妙ですが…

まあいい。