認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母の社会活動を応援しようと思う


暑いので、日が暮れてから散歩に行こうと企む母。Tシャツのワンポイント、ポムポムプリンがかわいいのだ。

日課の夕方Alexa呼びかけ。

母にお弁当のことを聞かれたので

「火・木・土・日曜がお弁当だから、今日は来ません。

明日は木曜だから来ますよ」。

母は「わかった…」と答えるも、なんだか浮かない様子。すかさず

「曜日とか面倒だし、母さん、毎日お弁当にしましょうか!」と提案すると

「それはイヤ」と即座にNOを出されました。まだ早いか。

「私は料理が好きでしょ。時々つくりたくなるのよ。

野菜たっぷりのおいしいオムレツとか」

オ・ム・レ・ツ!!

母が作るオムレツを私は知りません…まあいい。

 

認知症で要介護1の母は、

周囲のみなさんに支えていただき、今も社会活動を続けています。

女性ばかり20人程度の学習会で、「長」を任せていただいて。

あのスットコドッコイな母が

リーダーを務めていることが私にはそらおそろしい。

みなさんにご迷惑をおかけしやしないかと

ドキドキしていました。

…過去形。

 

最近、どうでもよくなってきました。よい意味で。たぶん。

 

同じ学習会に所属する母の友人何名かとは

2018年に母が急病で入院した際に

私が連絡させていただくようになりました。

そのうちのおひとりは、

当時から記憶が緩くなられておられました。

全く同じ内容の電話を、二日間続けていただいたことがあり、

前日に私とお話ししたことはまったく忘れておられたからです。

失礼ながら、こうした緩い感じでいらっしゃるなら

母がご一緒させていただくのも悪くないのかもと思いました。

それにだって程があるのは重々承知です。

 

ただ、ほぼ同年代が集い、メンバーに新入りさんが入るわけでもなく、

高齢者が少人数で学習意欲を燃やしていらっしゃるのなら、

お山の大将キャラの母がそこに参加して

「みなさん、生涯学習、やりましょうー!!」って音頭取らせていただくのも

悪くないんじゃないのかなと思うようになりました。

 

あくまで、みなさんが「全然いい」と言ってくださるし、

もしかすると、みなさんも、「楽しい」と思ってくださっているのかもしれないし。

80歳前後のみなさんが、

これから新たにどこかへ所属するのも大変だろうし、

勝手知ったるメンバーで集い、知的好奇心を満たしていらっしゃるなら

もしかしてそれはいいことなんじゃないか。

認知症の母はリーダーにはそぐわない!」と、

娘がムキーッとなる問題ではないような気がしてまいりました。

 

私は遠くから見守り、

なにかトラブルがあった際にあらためて行動しようと思います。

母は運のいい人だし、これからもその学習会に

トラブル、アクシデントなく、

みなさんが楽しいと感じられる時間が紡がれることを祈ります。

 

がんばれ、母さん。

ちなみに、訪問介護にお越しの介護事業所のみなさんは

母が活動の様子を語るのをニコニコ聞いてくださいますが

半分虚言だと思っていらっしゃるようです。

「…それが、ホントなんです」と言うとものすごく驚かれました。

そのぐらい、素の母はスットコドッコイなわけです。

 

応援といっても、

 ✔この件について一切のネガティブリアクションをしない

 ✔話が出たときは応援する、褒め称える

 ✔いつも通りのスケジュールサポートを行う

だけです。基本、ドライな娘ですからw。

【過去記事です。こんな感じで、母、月一で活動してます】

55enkyorikaigo.hateblo.jp