認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

【介護の入口】サービス開始前に先方へ渡した「母の取説」

介護認定を受けてから、5年の月日が流れ、
ヘルパーさんに訪問介護に入っていただくことになりました。
母の状態が変わったのではなく、私の夫の肺がんの闘病が始まり、月1介護帰省がままならなくなる可能性があると思い、早めに手を打ちました。ありがたいことに初期のがんで、月1介護帰省ができなくなることにはなりませんでした。

そのときにケアマネさんにお渡しした「母の取説」が以下です。
実際にはヘルパーさんに“お越しいただく”わけですが
気持ちの上では、母を人様に預けるような心持ちなので、
クセツヨな母を嫌って欲しくない一心で、
「こういう見方をするとカワイイし、扱いやすいですが、このように触ると怒ります」を、ヘルパーさん・ケアマネさんに共有していただきたかったのです。

お越しになるヘルパーさんがいい気持ちでお仕事していただくことが
ひいては母が訪問介護を嫌がらないことにつながると思うからです。

遠距離介護の私にとって、訪問介護は、セーフティネットです。
私がトラブルに見舞われて、実家に行けなくなったときにも
母は誰かにサポートしてもらえる態勢を確立しておきたい。
1年続けていまだに、
母は訪問介護を嫌がりますが(他人様がうちに入るのがイヤ)
訪問介護は保険として、母自身のあんしん・あんぜんのため、続けさせてもらっています。

私自身の心配性が反映されていますが、母の入院時にも近い申し送りをしています。もし母がデイサービス利用するなら、必ず渡すことでしょう。…実は、夫の入院時にもしておりますの。HSPが形になるとこうなるのだ…。
自分のは渡せないのが残念です(違

ケアマネさんやヘルパーさんに申し送りをするときには下の「contents」の項目があればいいと思います。どうぞご参考になさってください。

contents

↓ ↓ というわけで、「母の取説」です(2022年9月記) ↓ ↓

【性格】

明朗快活
ADHD(多動性障害)未受診ですが間違いないと思います。

感情の起伏激しいです。感激屋さん。
飽き性

プライド高い リーダー気質 自由人

◎きげんがよくなること…
ほめられること。体が元気なこと、聡明なこと、思いやりがあることをほめられ、「さすがですね」といわれると喜びます。

◎苦手なもの…雷、ゴキブリなどの害虫
片づけ、整理整頓 → 本人は隠していたい

◎イヤなこと…縛られること、不自由。ダメな自分をさらすこと。
自分の非を指摘されること。

不穏になると瞬間に意地悪ばあさんになります。
ごきげんな時は可愛らしいです。

【母の望む未来】

気ままにひとり暮らしすること。
自由であること。

*どうやら娘と同居したいわけでもなさそう。
 体が不自由になれば、気持ちは変わりそうです。

*母のひとり暮らしを支えるために、月1で娘がサポートに入る、ということにしています。

今までは、ヘルパーさんの代わりに娘がお世話するということで、本人も納得していました。

今回、娘の夫の看病が発生するため(まだ、検査段階ですが!)、母のお世話を満足にできなくなるかもしれないという状況に対しての、早めのご相談となります。

【遠距離介護について】

毎日夕方、Alexaでビデオ通話しています。

月に一度、滞在1週間の介護帰省時は
◎片づけ
台所(冷蔵庫と流しを中心に)、トイレと浴室掃除、洗濯、ゴミ捨て、各部屋の掃除機かけ&拭き掃除、
◎三食ごはん+3時のおやつの提供
◎おふろわかし、買い物など行っています。

【母の不安】

防犯面…盗難。不審者の侵入。
実際に2人組男性が家に上がってこようとしたことがあります(1年以内)。
また、「来訪した見知らぬ男性が道に迷っているようなので」と、親切心からご近所を一緒について歩いたことあり(今年春)。
地域の交番に電話して相談し、
カメラ付きインターホンに加えて、
防犯カメラをつけるようにしました。が、母は未確認のまま、お客様対応してしまいます。
聞こえないこともあり、インターホン対応ができません。
迷惑電話対策電話機も設置していますが、母は使い方はわかりません。

裏口は私がいないときは、紐で縛ってがんじがらめにしています。

*ものが覚えられないことはふんわり自覚しています。
 →認知症とは全く思っていません。

*作話あります
たいていは、自分の行動を正当化するためのものです。
 →作話の始まりは10年くらい前ですが、当時はまだ認知障害にも、
  ADHDにも、気づいてあげられませんでした。


【衣・食・住、母の生活状況】

「何でも自分でしている」と言いますができていません。

■食…三食食べたいタイプ。
かなり少食になりましたがよく食べてくれます。
六個入りの巻き寿司&いなりなら、二食に分けて食べます。

おやつ大好き! 間食大好き!
しょっちゅうもぐもぐしています。
食べるのは少量ですが、そのせいで食が細いこともあります。

やわらかいもの、口当たりのよいものを好みます。
固いもの、クルミが入っているケーキなど、ポイントに歯ごたえのあるものを嫌います。トマトの外皮などもペッ、します。

やや甘めのしっかりした味が好き。
辛いものはNG。

好物…みかん、人参、ごまドレッシング、玉子豆腐

やわらかい肉(豚鶏牛OK)、骨のない白身魚、食べやすく小さめに切って出すと野菜もよく食べます。

料理はできますが、作ったことを忘れ、管理ができません。
テーブル上放置、調理台放置多いです。
冷蔵庫に入れたが最後、一度入れるとほぼ入れたことを忘れます。

お湯沸かしますが、ケトルの音が聞こえないことあり。
対応に電気ケトル購入しましたが、使えませんでした。

■衣
気温に合わせて自分でセレクトできます。

昔から、洗濯は衣類を傷めると強く思っており、肌着以外はあまり洗わないところがあります。

全自動洗濯機に替えてから使えなくなりました。
現在下着やタオル、シャツ、ズボンなどは手洗いしています。

2階に衣裳部屋があり、手をつけると嫌がられるので、私もほぼ手つけず。今後の課題です。
下着肌着靴下は、1階のタンス、2階の衣装部屋、2階の自室と色んなところに放置しており、整頓は今後の課題と思っていました。
母でもわかる整頓術はなに(遠い目…

■住
整理整頓ができません。
 *若い頃からです。ADHDゆえと思います。

捨てることを極度にいやがり、ため込み癖がひどいです。無理に捨てると逆上するので要注意です。
私は母が寝静まってから不要品整理することが多いです。

台所整理については、私が整理をしてもあまり文句を言わなくなりました。いつもは、帰省したと同時に冷蔵庫&台所片づけしています。

害虫多めです。
かなりマシになりましたが、ショウジョウバエ、チョウバエ、小さいアリ、ゴキブリ、ノシメマダラメイガ、ダニなど。
遠距離介護を始めて以来、私ひとりで徹底抗戦してきました。
本人も不快ではあるらしく、台所への衣類用防虫剤(パラジクロロベンゼン)ばらまきなどがあり、8月から安全な自然派薬剤に切り替え中です。


掃除機かけできません。
 *「壊れているからできない」と言うことが多かったです。
 
本人は、水ぶきしているので問題ないと思っています。

とくに母の部屋は、本人の目の前で掃除するようにしています(ベッド下のホコリすごいです)。

浴槽に水を入れたままにしないと火事になると固く信じており、厄介です。これも逐一矯正中ですが…。
工務店さんにも確認し、もちろんそんなことはありません)
空の浴槽を見るとすぐにためたがります。
ガス釜にミズゴケついて地獄絵になっていたことがありました。

【健康状態・既往症など】

難聴です。片耳難聴で障害者手帳6級。
左側からしか聞こえません。左の聴力も落ちています。しかし、本人は聞こえが悪いと思っていません。何度か壊したりなくしたりして、補聴器を断固拒否するようになりました。
長年、難聴を隠して生きてきたので、聞こえているふりがうまく、普通は聞こえが悪いことに気づかれにくいです。
会話の3割程度聞き取れています(それを正しく認識できる割合はさらに低くなります)
  →ご近所トラブルになりやすいのはここと思います。
真横にいても、電話の音が聞こえないことがあります。注意を向けているときは聞き取れます。
 
膝痛 変形性膝関節炎、20年ほど受診していません。運動しなければ動けなくなると強迫観念があり、出かけていないときは必ず夕方散歩に出ます。
バランスはかなり悪いですが、歩く速度は速いです。
階段から落ちたこともありますが、自室を2階のままでいることにこだわりがあります。
*運動機能をほめられると喜びます。
*しゃがめません。

 

2018年に、急性膵炎で救急搬送されています。
胆石もあるまま。
*本来は要経過観察ですが、受診が母のストレスになるとご配慮いただき、具合が悪くなったら行くというのでよし、とのこと。
*病院でもひと暴れしました(多動で、大人しく待てません)。

多動性障害が年々強くなります。加えて短期記憶がこぼれます。30秒前の話のリフレインあり。

 

母はヘルパーさんがいらっしゃっていることを途中で忘れる可能性があります。
ものすごくびっくりするタイプです。
作業していていったん離れた後で母に近寄るときは、大きな声をかけながら近づいていっていただくとありがたいです。
私はよく手をたたきながら近づいたり、スズ(子どもの楽器)鳴らしながら近づいたり、声をかけながら近づいたりします。聞こえているのに反応しないこともあり「うるさいわね💢」と言われることも(驚かれるより100倍マシと思っています)。

【問題点・家族構成など】

大変健康に見え、しっかりしているように見えることです。周りからは聞こえていないこともわかりにくいため、
 ◎返事をしているのに無視をする
 ◎こちらが言ったのに何度も聞いてくる
などのトラブルありました。
普通にみえるゆえに、ご近所の方の怒りを買うことも。

民生委員さんが母をよく理解してくださっていて、
ご近所関係をフォローしていただいています。
私も月1で帰省するたびご近所に顔出しして、ご迷惑をおかけしていないかは伺っています。

 

家族は、夫を亡くして30年。
子が2人で、娘以外に、もうひとり00歳がいます。
もうひとりは◎◎在住。×××××××を患い、闘病中。
遠距離介護メンバーではありません。母の問題を直視できない模様。

 

↑ ↑ ↑ 「母の取説」は以上です。ご覧いただきありがとうございます↑ ↑ ↑

■以下はきのうのコピペで、アフィリエイトのジャンル別まとめ。まだほんの一部です。
  これから少しずつ整えて行こうと思います。ここから購入していただくと、フクにチャリーンとなります。    わたしの推しばかり集めました。

1番目:特大サイズ77×52センチ 2番目:毎年利用しているA2サイズ 3番目:毎年、暦でお世話になっている神宮館からA2サイズのカレンダーが出ているのをみつけたので、今年はこれにするかもしれません。
  

母は視覚障害を起こしていますが、まだ手帖をあきらめていません。
このUDダイアリーデザイン手帖なら見やすいのだそうです。UD手帖はみつからないのでおすすめです。B6とA5サイズがあります。

【冬のおすすめ】
冬の母の寝室の室温管理はデロンギにまかせています。
アナログの24時間タイマーでオンオフを設定。夜中に目が覚めたとき、朝起きたときにちぢみ上がらないようにしています。とても便利。助かっています。


【ご注意】以下の記事にもありますが、ご実家の電力容量にはくれぐれもお気をつけください。購入したけど使えない、ということにならないように! 私は実家の容量を30⇒50アンペアに上げました。以降は楽勝で使えています。

【遠距離介護、最初に揃えたいもの】
遠距離介護が決まったら、まずは実家のWi-Fi環境整えて、カメラ付きのEcho Showをセットします。
これで遠方から「呼びかけ」機能で、実家側は「取る」作業をせずに一方的につなげることができます。
不調時には再起動が必要となるのでスマートプラグがあったほうがいいです。こちら側はスマホで対応可能なので、最初の購入は親側1台でOKです。もちろんこちら側にもデバイスがあれば、より器機と親しめてスキルアップを図れます。

 

【ご注意】Echo Showは機器の名前。それで使うソフトが「Alexa(アレクサ)」。唯一の落とし穴は以下です、最新のWi-Fiを導入しようとするとハマります(私はハマりました)。 認知症対策】
認知症は日付の感覚を喪失します。できるだけ早めに
認知症になる前からでも、カレンダーの前にデジタル日めくりを
合わせて置くようにするのがおすすめです。
巨大な曜日は、認知症が進むと「これしかない!」って感じになってきます。
うちはお薬カレンダーも、デジタル日めくりとセットで置いています。
TVのリモコンは、「早く使うんだった!」と思いました。リモコントラブルが激減しました。

 

【難聴対策】
振動体温計は健常者にもおすすめです。とても使いやすいです。
フラッシュリンガーは音は切り、着信時に光るようにしています。電話を取れる確率がやや上がりました。
 

【衣料】
スリッパはあゆみシューズの室内履きにしています。

2番目は、あからさまな食事エプロンは嫌がるだろうと、おしゃれ系お食事エプロンを揃えました。がっ、スカーフ代わりに使ってしまうという困りごとが発生しました。

下着関連はこちらからどうぞ。

【手すりとステップ】
はじめは孤独に介護していたので、こういうものを自分で地道に揃えて母の動きをサポートしていました。とくに2番目の玄関の踏み台と3番目のアルミステップは日々大活躍です(たっちあっぷは母が嫌がり、現在納戸で待機中)。

これらは介護認定がおりると保険適用でレンタルできることもあるようです。担当のケアマネさんなどのにご相談ください。

【食べもん・飲みもん】
介護食は非常食もかねて常備しています。キユーピーさんの、いけます。
実家には小さいほうじ茶、ポカリスエットオロナミンCを箱買いして置いています。

 

【読むもん】
私の介護のベースになっているものです。3番目は子育ての本なんですが、親の介護でも夫婦関係でも変わらないと思って活用しています。

 

55enkyorikaigo.hateblo.jp

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