カメラ介護_認知症母の遠距離介護記録

92歳母(認知症でADHD、片耳ろうからの両難聴、弱視)の、見守りカメラを駆使した遠距離(東京~九州)介護記録。執筆者は1965生の娘(既婚、夫婦二人暮らし)。いろいろあるけど、まあいい! のんきでスミマセン。

遠距離介護の見守りカメラまとめ

たまにはあらためておさらいです。
うちの遠距離介護に欠かせない、見守りカメラの話。

介護度に応じて、順次導入していく、
ヘルパーさんとかデイサービスとか見守りカメラとか手すりとか、
上手く取り入れられるかどうかは、タイミングだと思います。
うちの母の性格はもともとキッツい人ですので
「カメラ!?なんですか、そんなもの、ムキーーーッ💢💢💢」
となるはずでしたが、幸いにもタイミングバッチりだったおかげで
スマート導入できました。

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◎見守りネットワークの構築

さて、うちは、室内にパナソニック製の見守りカメラを3台。
Amazon「Echo Show10」(Alexa呼びかけに対応する機器)を3台。
「Echo Show10」に必要なAmazonアカウントはすべて私自身のものでネットワークを構築しています。
母のメインの居室であるダイニングと寝室には
パナの見守りカメラと「Echo Show10」を一緒に置いています。

ダイニングのペアを、遠隔で、互いに撮りあいっこしました。同じカウンターの上に70センチくらい離しておいています。1枚目はEcho Show10からパナの見守りカメラを。夕暮れ時で少し暗いです。2枚目はパナからEcho Show10を撮影。パナは上の温度表示がスゴく助かります。

  

 

Echo Show10の役割は、主にはAlexa呼びかけ用です。
親側は一切の操作不要で、通信をつないでビデオ通話ができます。
「カメラモード」を使うとライブの見守りができます(ただし時間は5分程度)。
カメラモードは、こちらからカメラを自在に水平移動させられます。
空間の状況を確認したいときに大変便利です。

母とトークを楽しむときには「呼びかけ」。
ビデオ通話(TV電話)で、母からも私の顔が見えます。
※呼びかけの際は、こちら側からカメラの水平移動はできません。
母の状況をしっかり確認する必要があるときは、カメラモード。
こちらの顔を見せることはできませんが、
カメラを動かしてものを探したり、的確に指示だししたりすることができます。

親側の画面には「ご家族の方がカメラの映像を表示中です」と出ますが、うちの母の場合は見えないので、悟られずにチェックできます(上の画像はEcho Show5です)。

◎Echo Show10のデメリット

カメラは水平方向に360°回転しますが、垂直方向には弱い。親が床で倒れていたらEcho Show10で見つけるのはまずムリ。

昼間の映像は美しいですが、暗闇では全く見えません。

カメラモードが便利ですがマックスでも5分程度(私の体感です)で落ちます。早いときはもっと早い!

アマゾン側のシステムの都合で、カメラが動かなくなってしまったことなどが過去に2回ありました。

そもそも温度チェックはできない。

初期設定をしっかりしないと、自分の個人情報が親側にダダ漏れになるので注意。

水平にクルクル回るモーション機能で(ビデオ通話時に被写体を追いかけてくれる)、
そばにおいていたコップを倒してしまうなどのトラブルもあるそうです。

◎Echo Show10のメリット

Alexa呼びかけができること。これは最強。
親が電話に出られなくても、ITなどメカに弱くても問題なし。

クリアな音声。

スマホ連携が便利。

Alexaではそのほか、リモートプラグの管理なども行っています。

 

◎パナ見守りカメラのデメリット

音質不良。このカメラだけでの会話は、難聴の母は無理。
音質的に不明瞭で聞き取れません。
なのでコミュニケーション機器としては期待できず。

Echo Showとのハウリングもひどい。

確認はできるものの画質は粗い。

連続使用が難しい。5分程度で落ちてしまう(私の使い方が悪いの?)

◎パナ見守りカメラのメリット

カメラは水平方向に360°回転し、垂直方向も強い。親が床で倒れていたら場所によってはみつけられる可能性大。

夜間、暗闇OK。母の睡眠状態をいつもこれで確認しています。

カメラの温度計が秀逸。基本はこの温度計で室温管理しています。

パナのカメラモニターの一元管理がやりやすい。
夜間の画像比較。1枚目がEcho Show10。2枚目がパナの見守りカメラ、パナの本領発揮です。夜間の見守りにとても助かります。

  

ちなみに、使いやすいパナのアプリのカメラトップ画面。2カ所を同時にチェックできるのが助かるのです。

 

というわけで、どちらも単体だと役不足ですが、
各部屋に2台(2種類)あると最高のパフォーマンスを発揮してくれます。

◎共通の注意事項として

Wi-Fi環境が必要です。
✔ トラブルはつきものなので、再起動用に、リモートプラグをかませています。リモートプラグはAlexaアプリで運用。
それでも導入当時に比べると、Echo Show10が固まることも少なくなってきました。

 

◎運用例

ちなみに私は呼びかけの際も、
先にパナの見守りカメラか、Echo Show10のカメラモードで母の状態を確認し、
頃合いを見計らって呼びかけるようにしています。
母のよいときに呼びかけられるように。
日々の暮らしでもタイミングって大事。

 

デイへの送り出しと帰宅のお迎えのときが最もバタバタします。
ここでは複数カメラがフル活動…。

デイの送り出しのときは、外の防犯カメラ、インターホン、玄関のパナ見守りカメラ、
ダイニングと寝室のEcho Show10をフル活用しつつ、
訪問客の対応を行いながら、電気のつけっぱなし、水の出しっぱなしチェックをして
送り出します。

デイからの帰宅を迎えるときは、配食の受け渡しが肝になるので、
これも外の防犯カメラ、玄関のパナ見守りカメラ、
ダイニングのEcho Show10を駆使します。

◎外の防犯カメラ

玄関と勝手口に2台ついています。我が家のは日本アンテナ社製。非常によい品質で満足していますが、残念ながら販売終了となってしまいました。ネットで購入する場合は、国産の製品で、信頼がおける防犯カメラに強いメーカーを選んでください。とはいえ、防犯カメラメーカーなんてふつうはよくわかりません。検索サイトで「実際の企業名 とは」「実際の企業名 沿革」で調べると情報がググれるかと思います。
私は、外カメラの設置は自分では無理だと思い、購入と設置までを、家電量販店にまとめて依頼しました。とくに外カメラは、設置の角度のほか、電源をどこから確保するのかなど、ポイントが多いです。購入時に「国産がいい」「不慣れでも使えるものを」「外から遠隔操作できるものを」など、条件を出して教えてもらってください。

ご参考までにウチの製品のスペック…200万画素の防塵・防水FHDフルハイビジョンカメラは最大4台接続可能/スマートフォンタブレット対応でモニターをネットワーク回線に接続すれば、アプリで外出先から映像を確認OK/外付ハードディスクドライブで長時間の録画が可能/20mナイトビジョン機能で暗闇も撮影可能

母の来客対応を防犯カメラで撮影したもの。このときはお断りしたいセールスに、母が出て対応してしまいました(たまにそういうこともあります)。詳細は以下のインターホン欄をご覧ください。プライベート保護の観点でぼかしを入れていますが、実際には可不足なくクリアな映像です。

 

◎パナのリモート対応できるインターホン

パナソニックのインターホンも、遠隔操作できるようにしていて
これも防犯機能の一翼をになってくれています。

東京の私が対応するので、セールスや宗教関連も
「結構でーす」と気楽にお断りできます。
母は私が東京で対応していることを知りません。
先日私がインターホン対応しているときに、
母が玄関先に出て対応がダブってしまった案件がありました。
「聞こえづらいので、不穏になってしまいます。お引き取りください!!」
母は「暑いから気をつけてね!」と叫んでいました。まあいい。

そのときのインターホン画像が下。上の防犯カメラと同じ時です。セールスお断り。これもぼかしていますが映像は非常にクリアです。


◎製品紹介

☆Echo Show10は、現在はAmazonには出ていません。Echo Show10のクルクル回るのが、見守りカメラ時に重宝するので「5」や「8」では役不足じゃないかな(個人の感想です)。再販が待たれます。
Echo Show10は過去にも一度、市場からなくなって、しばらくして復活したことがあったので、今回もそうであるよう願っています。
そうそう、自分側にEcho Showが必要かというと、はじめはスマホのAlexaアプリだけで十分では? と思います。

以下はアフィリエイトです。