認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

金属アレルギー 歯科メタルフリー治療について

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指先の水疱始まり。金属アレルギー由来だそうです。

 

母ではなく、今日は私自身の話です。
暑くなってきました。ふと、指先に触るものあり。
私の指に小さな水疱ができています。
「ああ夏が始まる…」という感じ。

受診した皮膚科医によると、手指が汗ばむと出来るそうで
汗に含まれる微量な金属に対し、アレルギーを起こすのだそうです。
私の場合、近年はよく夏の始まりから出来はじめます。
それでも、以前に比べると
水疱が気にならない時間も増えました。
この水疱が、金属アレルギーによるものだと診断されたのが2017年4月上旬。
それまでは原因不明と言われてきましたが、鍼灸院から紹介されて、
金属アレルギー治療を積極的に行っている皮膚科に行くと、
見立ては瞬間でした。
その後パッチテストの結果で、9種類の金属
コバルト、パラジウムマンガンインジウム、クロム、
ニッケル、亜鉛、金、銀…に反応することがわかりました。

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診断後は、躊躇せず、30年間親しんできたピアスをやめ
(私は“金(ゴールド)”もアレルギー反応がでました)、
指輪をやめ、皮革製品も極力遠ざけ、
鍋もできるだけ陶器製のものを使うようにしました。
もしハタチの私に何か伝えられるなら「ピアスはやめとけ」と伝えたい…。
食品の微量金属にも気をつけました。
実際、ローカーボやグルテンフリーを実践した際、
ナッツ類をたくさん食べると、水疱がどっと増えて驚きました。
食品の微量金属、あなどれません。

 

そして歯科のメタルフリー治療に行きました。
歯科治療で用いる金属(その歯科ではセメントもNGと聞きました)が、
ほぼ反応を起こす物質です。
それらのアレルゲン(メタル)を除去し、代替のレジンやセラミックスとかえると
様々苦しんできた愁訴がなくなる可能性が高いといわれます。
金属アレルギーの診断書があれば、メタルフリーは保険適用です。
驚いたことには、長年の持病・子宮内膜症の原因と
金属アレルギーを結びつけた論文なども見つけ、私の期待はマックスでした。
できるだけ短期間で終わらせて欲しいと歯科医に懇願し、
12本の歯のメタルフリー治療をほぼひと月で終わらせました。


そこで歯科医に伺った話。
80代女性がメタルフリー治療にお越しになり
全部すっかり治して行かれたそうです。
「『治療すればこれから先の人生がもっとラクに楽しくなるに違いないから』
とおっしゃって、ポジティブですよねぇ。すばらしい。
僕のほうが刺激を受けちゃった。
80代で歯科のメタルフリーに挑戦するのってスゴイと思いますよ」

 

あれから丸3年です。
私は当時からすでに口中にも舌痛などの症状が出ており
歯科のメタルフリー治療が完了しても、
症状がすっかりなくなるまでにはかなりの時間がかかると言われていました。
3年経ち、マシにはなりましたが
こうして手指には水疱がまだ少し出るし、舌痛も少し残っています。
…だけど、やっぱりマシかな。

アレルギーについては、今後もまとめていこうと思います。

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痒いのも我慢し、さわらず放置すると
水分が吸収されてこの状態に。水疱の最終形態です。

私は歯医者さんが苦手ですが、母も同様に大の苦手です。
ところがどう見ても、前歯が欠損しているようなのです、母。
「ちょっと見せて」と言うと隠します。
「やだ、美人さんが台無しよ!」と私が言っても、口元を隠して不敵に笑う母。
しかも奥歯の虫歯には、イソジンを脱脂綿にしませて詰めることも。
「歯医者さん行こうよ」と諫言してももちろんダメ。
諫言するものの、母を怖がらせず、痛がらせず治療してくれる名医なんて
本当にあるのかと訝しく思います。
実家の都市にも、
知的障害者対応の静脈麻酔で歯科治療してくれるところがあり
かくなる上はそれ??と思いあぐねています。
歯科のメタルフリーよりもずっとずっと手前の話ですが!