認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母との約束「次も母娘で」

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2017年の大晦日の夜に、母は救急搬送され
急性膵炎で死にかけました。医師には
「この48時間が勝負ですから覚悟してください」
と告げられてドキドキしました。
おかげさまでその後、医師のみなさんに
「!?」と驚かれるV字回復を遂げたのですが。


そのとき
あっけなくお別れすることだってたくさんあるんだと
あらためて思い至りました。
わかってはいたけど、リアルではなかったというか。
ちゃんとしとかないとな!


それで母が退院してきてから、
久し振りに一緒にゆっくりお風呂に入りました。
そこでの約束。

娘「あのさあ、すごくヘンなこと言うけど、ちょっとだけ聞いてくれる?」
母「なあに?」
娘「お母さんか、私か、まあどちらか先に死ぬわけじゃん?」
母「普通はお母さんが先に逝くよね」
娘「わかんないよ? 交通事故で私が明日死ぬかもしらん」
母「縁起でもないこと言いなさんな」
娘「まあ、死ぬじゃん。そしたら今生は終わり。でも次があるからさ。
絶対に悲しまないこと、お互いに。わかった? これで終わらないから」

母「次ね。うん、わかった」
娘「それで次だけどさ」
母「うん」
娘「また会って、また母娘やろうよ。楽しいから」
母「いいね」
娘「次はさ、チェンジして、私が母役で、お母さんが娘役で、どう?」
母「面白そうだね」
娘「じゃ、決まりね。忘れたらだめだよ。次も必ず会う。だから、残されたほうは絶対に悲しまないこと。次会うからね、絶対に覚えておいて」
母「わかった」
娘「私のヘンな話は以上です!」


ややイっちゃっている話ですが、
次の世を思うと今生の別れもあまり寂しくありませんので、お互いに。
悪くありません。
母娘はこのペアリングで
何度も何度も、泣いたり笑ったり怒ったり、
いろんな旅をしてきた気がしてなりません。
悪くいえば腐れ縁。
それにしても母、呑み込みが早すぎる…。


生きて、生身の体があるのって、とても面白い。
面倒なこともありますが、それも含めて、人生は楽しく愛しい。
これからも、その面白さを心ゆくまで味わい尽くす所存です。

先日母と話していて気がつきましたが
母はもしも私(娘)が死んだときの自分の人生設計も
わりとリアルに描いているようです。
お友達の入っている施設に行くらしい…
かんたんに娘を殺すな  _| ̄|○

 

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