認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

遠距離介護 ご近所さんへのご挨拶

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うちの貞子。私を脅かすのやめてください、母さん。※私を脅かそうと、母がそっと忍び寄る図。

 

自室で仕事をしていると、母がやってきて
「フクはお金持ちじゃないんだから、ご近所の人に、そんなたくさんものを配るな」
と言います。

そりゃ金持ちではないことに異存はない。でも!?
私「え? 急にどうして? 何を見てそういうことを言うの?」
母「だって箱の中、見たもん」

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私が部屋にいない間に入って、東京から送った荷物の中身をのぞいたようです。
母さん、私の荷物をこっそりのぞくのはヤメレ…。

 

確かに、ご近所さんには、介護帰省のたびに顔を出して
「こんにちは。帰りました。母、ご迷惑かけていませんか」のご挨拶はしています。
その際、手ぶらではなんなので、
ほんの気持ちだけ、小さなものをお持ちしているのです。金額にして各500~1000円くらいか。
正直、このスタイルがいいのかどうか、私にもわかりません。
今年は盆と暮れだけご挨拶にしようと思っていたのに
電話がつながらないのを助けていただくなどお世話になったり、
母の言動でご迷惑をおかけしたり、想定外にご挨拶の機会は多く、
ならば毎回…となっています。
私自身は、人付き合いが得意なタイプでもないので
正直言うと、ご挨拶するまでは、毎回やや気は重い。
でも、頑張って出かけてみると、みなさんのご親切に心が洗われる思いです。


先方からすると、もしかして毎月うざいんじゃないかという気もしないでもない。
それに私が伺うと、すでにお返しを用意されていらっしゃる方もおいでです。
正解がわからないまま、毎月、帰省初日の行事になってきた感じ。
母の言うとおりなのかしら。やめたほうがいいのかなぁ。


…と、モヤモヤしているわたくし。
ところが数日経つと、母がケロッと「ねえ、おみやげ余ってない?」とやってきます。
配りたい人を思いだすらしいです。
別人か!?
…やはり、毎月なんかあったほうがよさそうな。

実家の玄関脇に、母のスペシャルボックスがあって
ビスコとかポテチとか、小さなお菓子とかお茶とかがたくさん入っています。

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うちまで送っていただいた方とか、宅配便業者など、
自分がお世話になった方に、母はちょっと手渡ししたいのです。
「みなさんにとてもお世話になっているから。みなさんのおかげだから」と母。
その心がけは素晴らしいけれど、
そんなものもらっても困るのではと、ひやひやします。
でも、みなさんご親切に、喜んでもらってくださいます。地方ならではなのかもしれません。
ここの賞味期限切れをチェックして、過ぎたものはさっさと処分するのも
帰省時の欠かせない仕事になります。

賞味期限、よーし!!

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もしかして、母娘で似てるのかもしれません(大汗

 

さて、一日に何回か、母は私に「お向かいにはなに差し上げたんだっけ?」
「お隣にはなにを差し上げたの?」と確認してきます。そして
「あなたはお金がないんだから、1000円程度のもので十分だからね」と言います。

「…は~い!」
やっぱり別人です。