うちの貞子。私を脅かすのやめてください、母さん。※私を脅かそうと、母がそっと忍び寄る図。
自室で仕事をしていると、母がやってきて
「フクはお金持ちじゃないんだから、ご近所の人に、そんなたくさんものを配るな」
と言います。
そりゃ金持ちではないことに異存はない。でも!?
私「え? 急にどうして? 何を見てそういうことを言うの?」
母「だって箱の中、見たもん」
私が部屋にいない間に入って、東京から送った荷物の中身をのぞいたようです。
母さん、私の荷物をこっそりのぞくのはヤメレ…。
確かに、ご近所さんには、介護帰省のたびに顔を出して
「こんにちは。帰りました。母、ご迷惑かけていませんか」のご挨拶はしています。
その際、手ぶらではなんなので、
ほんの気持ちだけ、小さなものをお持ちしているのです。金額にして各500~1000円くらいか。
正直、このスタイルがいいのかどうか、私にもわかりません。
今年は盆と暮れだけご挨拶にしようと思っていたのに
電話がつながらないのを助けていただくなどお世話になったり、
母の言動でご迷惑をおかけしたり、想定外にご挨拶の機会は多く、
ならば毎回…となっています。
私自身は、人付き合いが得意なタイプでもないので
正直言うと、ご挨拶するまでは、毎回やや気は重い。
でも、頑張って出かけてみると、みなさんのご親切に心が洗われる思いです。
先方からすると、もしかして毎月うざいんじゃないかという気もしないでもない。
それに私が伺うと、すでにお返しを用意されていらっしゃる方もおいでです。
正解がわからないまま、毎月、帰省初日の行事になってきた感じ。
母の言うとおりなのかしら。やめたほうがいいのかなぁ。
…と、モヤモヤしているわたくし。
ところが数日経つと、母がケロッと「ねえ、おみやげ余ってない?」とやってきます。
配りたい人を思いだすらしいです。
別人か!?
…やはり、毎月なんかあったほうがよさそうな。
実家の玄関脇に、母のスペシャルボックスがあって
ビスコとかポテチとか、小さなお菓子とかお茶とかがたくさん入っています。
うちまで送っていただいた方とか、宅配便業者など、
自分がお世話になった方に、母はちょっと手渡ししたいのです。
「みなさんにとてもお世話になっているから。みなさんのおかげだから」と母。
その心がけは素晴らしいけれど、
そんなものもらっても困るのではと、ひやひやします。
でも、みなさんご親切に、喜んでもらってくださいます。地方ならではなのかもしれません。
ここの賞味期限切れをチェックして、過ぎたものはさっさと処分するのも
帰省時の欠かせない仕事になります。
賞味期限、よーし!!
もしかして、母娘で似てるのかもしれません(大汗
さて、一日に何回か、母は私に「お向かいにはなに差し上げたんだっけ?」
「お隣にはなにを差し上げたの?」と確認してきます。そして
「あなたはお金がないんだから、1000円程度のもので十分だからね」と言います。
「…は~い!」
やっぱり別人です。