母の誕生日でした。
以前、母から、「誕生日にいてほしい」と乙女なリクエストされたこともあり、
今回のいちばんのミッションはお誕生日のお祝いなのです。
朝起きてきた母を、「お誕生日おめでとう!」とハグしたら
とろけるような顔をして笑ったので
それを見られただけでも帰ってきた甲斐がありました。なんちゃって。
夕食はお祝いに、お寿司の出前を予約していました。
…銀のさらだけど。
話は変わりますが、銀のさら、マクドナルド、ほっともっとなどのアプリをスマホに入れています。マクドナルドやほっともっとは、テイクアウトのとき、ほぼ待たなくていいのでありがたいです。コロナ禍で便利ですよ。
前日から母は
「明日はお友達がお誕生日お祝いにお弁当を持ってきてくれるんだ!」
と、とてもうれしそうでした。
「あれ、出前のお寿司とかぶるよね? いただくのはお昼かな?」
「うん、お昼に決まってるじゃない!」
そうか。誕生日ランチは、頂き物のお祝いお弁当、
夜は銀のさらのつもりだったのです。
え~なに~、おさんどんしなくてもいいの!? らくちーん(^o^) みたいな。
しかし、誕生日のお昼前になって、
「お弁当は夕方だよ! 市役所のお弁当買ってきてくれるから。
昼に間に合うわけないし」と断言する母。
「えええっ? じゃあ、銀のさらは、明日に延期してもらいますよ」
と慌てて変更手配するわたくし。
「とすると、お昼つくんなきゃね」
「ラーメンでいい」
と言うので、え~マジで!? ラクしてええのん???
マルちゃん正麺。のびました。
夕方の4時頃、母が私のところにやってきて
「もう、何時になるのか友達に電話するっ!」と息まいております。
高齢者には、夕食の差し入れ4時は「遅い」のかもしれません。
まあ、配食も3時だしな。
「まあまあまあまあ、おせきたてしなくてもいいじゃない!
もしも来なければ私ちゃっちゃっと作るから大丈夫」
4時半。今度は母、銀のさらの注文書を持ってきました。
「お寿司でもとろう…」
気を遣ってくれるのはうれしい。でもそれは明日届きますからね、母さん。
「明日スペシャルお寿司が来るから今日はやめときましょ」
と言うと、「え、お寿司来るの? そうなの?」と、一連の流れは忘れてはります。
「大丈夫、夕方6時からパパッとおいしいのを作りますから」と言うと
「ホント!?」とパッと明るい顔になりました。
きっともう、本当に、ご飯つくれないんでしょうね、母。少しフビン。
本当はお友達とどんな会話したんだろうな。
母が勘違いしているのは間違いありませんが、ちょっと気の毒でした。
でも、そういうときに近くで「まあまあ」と言えてよかったです。
ケーキでワオワオできました。89歳のお誕生日おめでとう。今年もうんと楽しいことしましょう。