認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母の通販

日課のアレクサコールでつながるなり
「あの小さいワンコ、ああたが持っていったわよね」と母。

小さいワンコ???

「え、ワンコ? 知らないよ? 小さいってどのくらいの大きさなの?」
「こんなよ、こんな小さいワンコ。ああたが『頂戴』って言ったでしょう?」
いえ、言いません。
母の「こんな小さい」の必死の身振り手振りが、画面から見切れてしまいわかりません。

5分くらいすったもんだ。
私の頭の中は「母から濡れ衣」「母の物盗られ妄想」がぐるぐる…。どうしよう。

しかし冷静に考えると、今の母にとって大事なことは
「大切にしている何かが見当たらない」
本当はシンプルにそれだけです。

ええと、イヌ??? なんだそれ????
ふっと降りてきました、わかったーっ!!

こいつだな。

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開運の丑の置物らしいです。通販で買ったと母が喜んでいたもの。

「もしかして丑さんのことでは、母さん」と聞いたら
「丑かなあ、ワンコじゃなかったっけ」
「それは母さんの大事なお友達でしょ? 私は持ち帰っていないし、
かならずおうちにいるので安心してください。絶対そこに居る。
本や書類の下かもよ、探してみて」
と告げて一旦切りました。


ほどなく「あった~」と電話が来ました。
ヨカッタヨカッタ。物忘れがあるのでいろいろ大混乱でした。
私にとっては物事をシンプルに見る練習です。


母いわく、この子にいろいろ話をして聞いてもらうらしいです。
開運グッズ屋さんの通販で母が購入したもの。
「今度はこのお店で石が欲しい」と母が言うので、
気持ちは後ろから羽交い締めで「おうちによいのがあるから買わないでね」と伝えました。

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すっかり相棒、お友達。


通販やばい、通販…。