高齢ADHD母の遠距離介護記録

88歳独居の母は、どうやら高齢者のADHDのよう。東京~九州で、遠距離介護しています。私1965生。介護しながら母娘関係をおさらい、修復しています。

お花のないおうちに育つ

Twitterのリプを拝読していてふと思い出したこと。
そういえば、私の育つ過程で、
切り花がおうちに飾られていたことはほとんどありませんでした。
小学校のとき、大阪でも仙台でも小倉でも、
クラスでおうちからお花を持って来るお友達が何人かいて、
「なんだかちがう星に暮らしているようだ」
と感じたことをよく覚えています。
ふんわり、劣等感にも似た。根本からなにかが決定的に違う。
そういう習慣がきれいさっぱり、うちには全くなかったのです。


私が幼稚園くらいのとき、
我が家で花器と剣山と花切ばさみを初めて認識したものの、
以降も、うちにお花が生けられるようなことにはありませんでした。

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この花切りばさみは、そのときに認識したはさみです。
今も現役。先日母が、
庭でこのはさみを使っているときに自分の指をちょっぴり傷つけました。
園芸ばさみよろしく、枝を切るのに使うんだもの、母…。
そのときに
「これはばあちゃん(母の祖母で母親代わりだった方。私の曽祖母)の形見の花切ばさみ」
と話してくれました。初めて知りました。そうだったんだ!


曽祖母は生け花のお免状を持っていました。
夫(曽祖父)は佐世保の海軍さんで、曽祖母佐世保時代に、
奥様方のお宅へ伺って生け花を教えていたそうです。

「じゃあ、母さんが子どもの頃、おうちにはお花がいけてあったの?」と聞くと
「いつも何か、いけてあったよ」。
そんな曽祖母に育てられたのに、うちには花が生けられていなかったのが不思議で
アレクサトークのときに母に理由を尋ねてみました。
「母さんはどうして生け花をしなかったの?」
「え、だって肩肘張ってて窮屈だもの。
私は自由にズボッといけるほうが好き!」

さすが、期待を裏切らない、多動ちゃんなコメントです。いいなぁw。

「でもさ、うちにはそのズボッともなかったよね?
 お花自体がおうちになかったじゃない?」と聞くと
「だって庭にお花がないからね。
というか庭もないし。
お花を買うなんてもったいないわ!」

スパーンと、竹を割ったような回答でした。
なるほどね!! 私の幼少期から母は「超」がつくほど倹約家だったのです。
たしかに、うちは転勤族でボヘミアン
住まいは団地、集合住宅の社宅が多く、
植物を育てるスペースもろくにありませんでした。
「お母さんだって、お花と道具があれば、『天、地、人』くらいはいけるわよ」
…お見それしました。


謎が解けてスッキリしました。
と同時に、自分の育ちをあらためて認識いたしましたw。
その母の倹約のおかげで、私は大学まで出してもらえたわけですから
感謝しかありません。

お友達とは、やっぱりちがう星だったのかもしれないな。
…まあいい。

というか全然問題ない。大人になるっていいですね、母さん。
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今も、室内にあるのは造花ばかり。切り花をいただくと、母は速攻で枯らしてしまいます。自分では飾ったことがなかったんですから当然です。でも、庭に咲くお花は大好きで、花々にたくさん声をかけてうんと可愛がっています。超スパルタですがw。

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私はこの子が気になります。ブルーベリー、今年も豊作かな!