高齢ADHD母の遠距離介護記録

89歳独居の母は要介護1。高齢者のADHDと。東京~九州で、遠距離介護しています。私1965生。介護しながら母娘関係をおさらい、修復しています。

高齢母の「今ここ」

日曜の17時過ぎに夕方の日課Alexa呼びかけ。
画面がつながると母が立って踊っていました。
???
「かあさーん!!」
私に気づくと、Alexaの前に座って
「いま羽生くんが踊っていたから一緒に踊ってたの。きれいよねぇ」

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多分NHK杯のテレビ放映だと思いますが
羽生結弦選手は欠場のはず。
母にとって美しい男性スケーターは「羽生くん」となるのか、
本当に羽生選手の過去映像が流れたのか、わかりません。
まあいい。楽しそうだし。


いつものように
「今日は日曜なので大河ドラマがありますよ」と伝えると
やはりいつものようにひとしきり喜ぶ母。
「フクがいつも言ってくれるから見られる。
ひとりだと覚えていられないから助かるわ」
言葉の端々に、覚えていられないとか、忘れちゃうとか、
よく出てくるようになりました。
ソレ認められることは悪いことじゃないよねぇ。

そういえばTwitterで、曜日の感覚が希薄になる話題があったっけな。
うちの母は20年ほど前、60代後半くらいから
曜日の感覚がかなり薄らいでいたようでした。
そんなことにはつゆほども気づかぬ娘(私・当時30代後半)、
母にまだ、母親とか愛とか求めていた時代、
母と会話するたび、些細なことで苦しんでおりました。
あまりに小さく恥ずかしいですが、
身勝手にただ苦しいと思っていた。苦しみ損ですな。
そんなところからはとおに離れた今はとてもラクです。
自分がほんの少し変わっただけで、母はなにも変わりません。
今日のAlexa呼びかけはごきげんなまま、サクッと切りました。

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またあしたね~。


20時15分、スマホに不穏マックスの母から電話です。
サロンパスどこにあるの!?」

大河ドラマのことはすっかり忘れているようです。
…まあいい。


頼りにしてくれるのはありがたいですが、
つい「母さん、サロンパスは四六時中貼ってはいけません」と言ってしまいました。
罪滅ぼしに、丁寧にエネルギー送ろうと思います。

最近の母は、今、今、今、の連続の中に生きているように感じることがあります。
不安に囚われさえしなければ、「今ここ」がとても上手なようにも見えます。
今「見たい」、今「好きだ」と思う気持ちに少しも嘘はありません。
ただ忘れちゃう。それだけです。