夕方4時頃に母からスマホに着信あり。
「フクですよ。どうされましたか」と出るのとほぼ同時に
「今のフク!?」と聞かれました。
意味わかんなーい! アタフタとAlexaで呼びかけ。
ばあ。Alexaのつながる前の磨りガラスぽい画面、好きです。ちょっと皮膚みたいでもある。
いわく、
「お風呂掃除していたら電話が鳴ったような気がした。
フクで、お母さんがいないと心配させたらいけないと思ったので電話した」
とのことでした。お気遣い、ありがとう、母さん。
厳密に言うと
① いつも私はAlexaなので、私が母に電話をかけることはありません。
② 母がお風呂掃除をしていて
電話のコール音が聞こえることはまずありません(難聴のため)。
母、いろいろ混線している模様です。
日常は、不思議の上に、絶妙なバランスで乗っかっています。
悪くありません。こちらにも面白いと思える余裕がまだあるし。
離れているせいかもしれませんけど。
母はお風呂が超絶大好きです。
そんな母が、認知障害発症してから、新しく覚えたことに、
お風呂の自動お湯張り機能のマスターがあります。
教えはしたものの、
まさかできるようになるとは思っていなかったのでかなり驚きました。
「どんだけ風呂好きなんだよ」って感じです。
好きこそ最強。
必要事項はタイルに油性マジックでじかに書きました。コレも良かった気がします、なんとなくですが。推しの入浴剤にもアッピールの張り紙をビラビラつけています。使っておくれ、母さん!
ちなみに、お風呂洗いといっても
母は、柄付きスポンジでひゅーっと浴槽を撫でるだけです。
浴室洗い洗剤も使いません。
別にいいと思います。多少ヌルヌルでも死ぬわけじゃなし!
でも、私が掃除しているとすーっとやってきて、
ひょいっと指先で浴槽に触れて「ここ、まだ、洗いが足りない!」とか指摘します。
姑ごっこか!?
10月の介護帰省時に
いつもは脱衣所にあるデジタルカレンダーが浴室内に置かれていてギョッとしました。
水濡れ場に置くものではないし、ちょっと危ない(死なないとは思うけど)。
どうして浴室内に置いたのかと尋ねたら
「お風呂で時刻が知りたかったから」と、まっとうな答えでした。
まっとうですが違和感あります。
自分で入浴してみるとわかりました。
スイッチのところにいつも表示されていた時刻が
表示されなくなっていたのでした。
きっと、なにか余計なところを触っちゃったんですかね。
このあと入浴するらしいので、そこそこに電話を切り上げようとしたら
切る間際に母に二礼二拍手で拝まれました。
拝んだ後でキャッキャと笑われて切れました。
…まあいい。
いつまでもごきげんで入浴してくれることを願っています。
元気なの、ありがたい…。