認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

荒ぶれる高齢母

夕方の日課アレクサ呼びかけ。
現れた母の首には、防犯用の黄色い笛が下がっています。
…ちょっとヤな予感。

「今日ご近所に、『イザというときはお願いしますね』と言ってきた」
と、喜々として語る母。
え!? さっそく押しかけちゃったのか!?
「母さん、だから行かないでと言ったでしょう。
しょっちゅう行っているんだから、もう行かないでください」


久し振りにPCアレクサでつなぎました。

仏頂面の母が「わかりましたよ💢」。
すかさず、
「母さんがわかってくれて本当に助かる。ありがとうございます」
と言っておきました。
どうやら隣家には行っていない模様。
行くな、行くな、行くな。
どうか大人しくしていてください~。

「不安な時はご近所ではなく、交番に。
そこに番号が書いてあるでしょう?」

「書いてあるわよッ。
じゃあ今日もおいしいの作ってくださいっ💢」

=夫にご飯をつくれと言っています。

以上、本日の通話、母から一方的に強制終了(最終的に切るのはこちらですが)。


本当に終われたらラクでいいんですが、そういうわけにもなあ…。

ということで、3分後に再びアレクサ呼びかけました。

天気のことなど話題を変えつつ、会話時間の引きのばしを図り、
「どうしたの? なにがあったの? 」と聞いてみました。

すると、不審な人に遭わないように
時間を早めて3時に散歩に出かけるようにしたのに、
なぜかその時間、例の不審な人に再会したそうです。
「じゃあ、町内の人じゃないの?」
「そうよ。町内の人だわよ。そして町内に悪い人はいないわよ💢」
「……。
母さんが不安なのはわかりますが、
ご近所には何度も行っているんだから行かないで
交番に行ってください」

「そんな大げさなこと、できますかっ!」


泣いてるし💦 ※二度目はEchoShow5でつなぎました。

「あのね、母さんの不安を解消するために
今度私が帰ったときには
防犯カメラやセンサーライトをつけるから
そしたら少し安心だから」

「ああそう。ありがとッ💢」


相当荒ぶれています。
トドメになるとは思いましたが、
うまくいくと抑止になる可能性もあるかもしれない。
そこで、キツい文言を、一か八かで言いました。

「母さん、ご近所には行かないでください。
母さんはもう何度も同じことでご近所に行ってるの。
同じことで何度も行ったら、
母さんがボケていると思われるから。
『あの人90歳で、もうひとり暮らしできないね』って通報されたら
もうひとり暮らしはできなくなるんです、母さん。
母さんはおうちでひとり暮らしがしたいんでしょ?」


「わかったよッ。ありがとッ💢」
じゃあ、もう、ご飯作るからッ💢💢」

憮然と立ち上がっちゃった。

今度は本当に通信終わりにしました。
最後まで荒ぶれていました~。
ちなみに「ご飯作る」はありません。さっきは「もう食べた」と言ってたし。

 

それにしても母、見事に荒ぶれたなぁ
X級フレアと関連するのかしら。
太陽風や磁気嵐とごきげんの関係とか!
こんな日もあります。まあいい。