認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

突然のケアマネさん来訪

 

1枚目:起き抜けの母が寒そうなので、朝食前に手湯を3分間。その後の母の姿勢とごきげんが全然変わります。寒い朝のルーティンに入れよう。やっぱり冷えは大敵だな。2枚目:木曜日の朝食。


実家のピンポンが鳴り、対応に表へ出たら
玄関先にケアマネさんが立っていました。
「急に来てすみません。
一か八か、うまくいったらお目にかかれると思って」

年末年始に新型コロナに罹患してしまい、
年末のご挨拶ができなかったからと、
律儀に顔を見せてくださいました。ありがたいです。
後遺症もなく、順調に回復されているそうでよかった。

母と3人で話をしたあとに、
お見送りする体で、ふたりだけで立ち話をしました。

私からは、帰省後すぐの訪問介護日に
母の学習会が重なっているので、訪問介護を休ませてほしい旨伝えました。
一方、頭の中のモヤモヤしているこちらの気がかり
「その次の訪問介護日は、また夫の受診日が重なってしまい、
母が問題起こしたときの対応が悩ましい」を伝えたら、
「こちらでは、『毎回のAlexaフォローはとても助かっているけど
娘さんに頼らずできるようにならんとね』と話しているので
徐々にそうしていきたい。だから大丈夫です」とのことでした。
心強いぞぅ。

母の介護度の話になりました。
「短期記憶はどんどん短くなるし、問題は相応にあるものの、
身体介護は一切いらないので助かっています。
トイレもお風呂も大丈夫、着替えもひとりでできるのがありがたくて」
と述べると、
「私たちもちょっと驚いています。
認知症の症状はしっかりあるのに
ここまで進行が遅いのは珍しい。
娘さんが『お母様の取説』に書いてくださった通り、
お母さんの認知症が多動性からくるもので、
アルツハイマーじゃないからかもしれませんね」。
やはり、ケアマネさんが多く見ていらっしゃるアルツハイマー型とは、
ケアマネさんが体感する進行が異なるのだそうです。
三者と同じ認識が持ててうれしく思いました。

【過去記事。訪問介護開始時にケアマネさんへ、母の取説を渡しておきました】

55enkyorikaigo.hateblo.jp

 

あらためて、夫の病気が一段落したそのお礼も伝えると、
ケアマネさんも喜んでくださいました。
「一難去ると、きっとまた一難来ることでしょう。
でも、そのひとつひとつを楽しみながら、
共に乗り越えていきましょうね」

そうだ。ひとつひとつ、楽しみながら乗り越えるのだ。
私にとって、生きるってそういうことだ。
強く、大丈夫な気持ちにさせてくださって
ケアマネさんは清々しく去って行きました。
ありがたい。

…後ろ影の見ゆるまではと見送るなるべし。(奥の細道

ちなみに、私が母の異状に気づいたのは2016年頃(母82歳)だから、今年で8年目ぐらい。短期記憶の時間がどんどん短くなり、もともとの気質(多動でエキセントリックで姫気質)がどんどん際だってきました。難聴もかなり進んだし、注意力散漫も激しいです(注意力散漫も多動由来と考えています)。それでも、前述したとおり、歩く、排泄、入浴、着替えなどはひとりで問題なくできています。介護者としては非常にありがたいです。