認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母、そんな殊勝なわけがない_ありがとう民生委員さん

土曜朝は民生委員さんから
「呼び鈴押しても出ないし、新聞もそのままで気になるから
確認してください」と連絡あり、
昨日の「私に早く死んで欲しいのね💢」を思い出して、
一瞬ドキーンとしましたが
母は元気です。

 

日課の、夕方Alexa呼びかけの折り、
ちょうど民生委員さんが来てくださっていて
リビングでトークの最中でした。


画面右側の見切れているところに民生委員さんが。母が少しだけかしこまっています。

イヤな役割を引き受けてくださって、民生委員さんに申し訳ないやら
でも、母はつらくならないかしらと気になるやら
二律背反(にりつはいはん)の気持ちに揺れておりました。
どうでもいいんんですけど、「アンビバレンツ(二律背反)」て介護用語に入っていてびっくり。そらそっか。

 

夜更けに民生委員さんと電話でお話ししました。
すごく上手に立ち回ってくださって
「お隣のご主人とばかり立ち話しているのを
周りの人から聞くから、あんまりよくないかもよ」
みたいに、母へおっしゃったのだそうです。
民生委員さんは、母に「誰がそんなこというの!?」
シミュレーションをしていたそうですがそうはならず
「あらそう。よくないね。じゃあやめるわ」
とあっさり答えた母に、肩透かしだったそうです。
「娘にも行くなとしつこく言われるけど、お隣でいい人だからね。ご近所だもの」
「お向かいの◎◎さんのところには?」
「全然行ってないよ」
「じゃあお隣の奥さんとは話す?」
「ぜんぜん喋らんよ。ご主人だけよ。よくないねぇ。やめるわ」

民生委員さんには感謝しかありません。ありがたいことです。

ただ、母がそんな殊勝なわけがありません。
次はどんな手で来るでしょうか…まあいい。

時に、隣家妻さんと話をしているとき
妻さんが、母の聞こえについて
「朝(ごきげん絶好調時)はお母さん、補聴器入れていたみたいで、
ちゃんと聞こえていて話ができました。
でも、さっき(フキゲン疑心暗鬼時)は、補聴器入っていなくて
全然会話が成立しませんでした」
と教えてくださいました。
母は補聴器の入れ方もわからないので、
補聴器を使うことはすでにありません。

ということは、
感情が高まったり、ストレスがかかると聞こえにきちゃうんだな…
と、知れたのは収穫でした。初めて知ったことです。