認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

久しぶりに夫の酒乱

そうだ、夫、酒乱なんだった。
…思い出しました。軽いもんではありますけど。
最近は病気のこともあり酒量が減り、泥酔の機会も激減。
平和に暮らしていましたが、
打ち上げのあとは、泥酔してなかなか大変なのでした。
すっかり忘れてました。←のんき

といっても、外では陽気な酔っぱらいなので、
珍獣扱いされ、皆さんにはよくしていただきます。
問題はそのあとです。
ふたりになってから。うちに帰ってから。

2019年2月のブツ。血まみれのグラサンとニット帽。

夫は、泥酔後、ひと眠りすると暴れます。
夢遊病的に大騒ぎ。
「あー!!」「うー!!」「あああああ!!!!」
母音で絶叫が始まり、
ひどいときは立ち上がって暴れます。
一度、部屋で大暴れされまして。
割れるものはなかったけど(咄嗟に危ないモノはよけていきます)、
積んでいた大切な本の山をことごとく倒され、
室内グチャグチャにされたり、
バスルーム内なのが不幸中の幸いですが、
便器でないところにたっぷりオシッコされたり。
…怪獣か!?

騒いでいるときは目が開いているんですけど
本人、記憶がありません。

 

しとどに酔って記憶をなくしますが、帰巣本能はちゃんとしています。
血だらけ傷だらけで帰ってきたこともあるし、
また別の日は、やっぱり血だらけで真冬に行き倒れ、
警察のお世話になったこともあります。

 

その日私は遠方の出張から夜更けにようやく帰宅。
夫は披露宴に出席して、バンド演奏もしていました。

 

私が帰宅して手を洗っていたら、玄関の呼び鈴が鳴り
「警察です。夫さんがケガをしています!」。
「…と言うてるあんたが犯罪者やろっ💢」と疑い、
しばらくドア外の様子を窺っていたら、
制服姿の警察官が夫の氏名を正しくおっしゃいました。疑ってごめん。
※我が家、同様な感じで、夜中に酔っぱらいの突撃を受けて、警察を呼んで対処していただいたこともあるのです。
「お迎えに来ました。奥さん一緒にきてください。
ご主人は流血しているのですが、酔っていて手に負えません」


自宅から500メートルくらいのところで、
夫が血を流して倒れているのを、
通りがかりの方が見つけて通報してくださったのでした。
真冬でしたし、ありがたいことです。

 

普通パトカーで向かえにくるんじゃないかと思いましたが
現場は町内で、警察官は自転車でいらっしゃったので、
現場まで自転車の先導に合わせて全力疾走しました。
さっき函館から帰ってきたばかりのわたくしよ。

「ヒドい酔い方をして申し訳ありません。…ったく!!」
走りながら警察官氏に叫んだら、警察官氏笑って、
「ご主人もおっしゃっています。
「酔っ払っているから妻に叱られる」。
奥さんに叱られるから、救急車には乗らないと踏ん張ってまして。
あまり叱らないであげてください」

恐妻家か!?
お恥ずかしい限りでございます。
警察官に「叱らないであげて」と言われる夫…_| ̄|○

 

夫は、救急隊と警察官に囲まれて
「イヤだー! 救急車には乗らない!! さわるなー!!!」
と道路に大の字で倒れたまま叫んでおりました。
ところに私が駆けつけ、
「ほら夫さん、妻がきましたよ。
夫さん、静かにして!
皆さんにご迷惑をおかけしていますから、
大人しく救急車に乗せていただきますよ。
はい、私も一緒に行くからもう大丈夫」
と言うとスンとなって
そのまま救急病院へ連れていっていただきました。

夫、警察とか病院とか本当に苦手なもんだから大騒ぎになってしもうて。私の顔見ると落ち着いてくれました。ハートの仮面の下でヘラヘラしています。白のワイシャツだったんですけど、血で柄物になってますw。

運ばれた救急病院で検査もしてくださいましたが、大事はなく。
派手に流血しているわりには
頭をちょいと切っているくらいで、
縫いもせずに済みました。
医療関係者には、夫の泥酔ぶりに呆れかえられました。
デスヨネー。
だってひどく酒臭いし。
スマンコッテス。


この週末の土曜の夜は、そんな泥酔夫の悪夢のよみがえりでした。
寝ながら、腹式呼吸バリの発声で、叫ぶ、叫ぶ!
ライトな地獄絵図❤
鎮静剤とかプスッと打ちたくなります(しませんよ)。

  

トイレをおしっこまみれにされた、掃除後であります。ここまでは想定内。問題は次、酔った頭でこれを見て夫が「しまった」と思い、行動を変えられるかどうかです(結果、次はちゃんと使えていたので、この張り紙が功を奏してくれました)。私はあきらめない!


日曜日早朝、私は機上の人となりました。

リスケ席は3列席真ん中でキュッ。でも、両隣の方が自律した大人の方で、快適な旅でした。オレの肘掛けはオレの肘掛けw。

出がけに夫の生存を確認しました。息していたから大丈夫。
夫は翌日は飲まず食わずで泥のように眠り、日曜日はないことになって、
月曜朝にはふつうに起床、出勤するはずです。

 

【余談ですが】
夫の泥酔ぶりは、「酒乱」カテゴリーに分類してもいいんじゃないかなと思い始めています。実は身のまわりに、さらに輪をかけたひどい酒乱野郎が複数おり、それに比べたら夫のはちょろいもん…と思う私の認識が甘いというか、危機管理がなってないというか。
…ということに結婚20年してようやく気がついているところなので、私は頭のネジがゆるいのかもしれませんけど。

いつも思うんですけど、200%下戸の私と
お酒を好きすぎる夫、足して2で割るとちょうどいいのになぁ。