認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

お返しに魔法をかけておきますよ

ビューティヘルパーさん(訪問美容)の日。今回で3回目。
「髪はまだ伸びていない、フクがやってもらいなさいよ」
「少ない髪を切るのはいや」
と毎度おなじみのゴネが入りますが、気配がして目をやると、
自発的にイスの支度などを自分で始める母(かわいい)。

本日も切っていただいている間じゅう
歌を歌っていました。
訪問美容のカット、2700円。

  
髪を切った後は鏡をみていたらいきなりなんかリハーサルが始まりました(なんの!?

スタイリストさんが歌声聞かされるのがキツいんじゃないかと
「申し訳ありません」とお詫びしたら
「全然大丈夫です。
自分で自分のごきげん取れるのって

最高じゃないですか」
確かに、確かに、確かに!!!
…ここにも神が。
スタイリストさんに伺ったら、母のカットは2カ月で一度くらいでよさそうです。私にとっても朗報。あと、白髪のほうが黒髪よりも軽いということを、今日はじめて教えてもらいました。色素の重みなんだそうです。銀髪になれば私もふわふわになるかしら。

 

それにしてもどこででも歌い倒す母。
デイで皆さんの前で歌うのがよほどうれしいと見えます。
木曜日は銀行でも。
担当の女性行員に、「お変わりありませんか」と声をかけていただいて
「デイサービスに行き始めました」
「あらそれは楽しくていいですね」と言っていただいたが最後
朗々と歌い始める母でございました。
同行者としてはとにかく巻くものの、すぐには止められないことも多々。
ありがたいことに、
耳を傾けてくださるフリをしてくださる温かい方に囲まれております。
ご厚意に甘えさせていただき、母がワンコーラス歌い終わったら即座に
「ご静聴ありがとうございました」と巻き取っています。
白髪のおばあちゃんの許容範囲で…なにとぞ!!!
ご親切なみなさんがいつかご高齢になられたときに、
かならず幸多きことを、今のうちから魔法かけておきますからね!!
責任をもって、あたくしが!!!


ヘアカットのあとは入浴支援(私が担当)。
のち、爪切り。
母、まんぞく、まんぞく。

 

夜、ふと見たら、明日デイに行くお洋服を自分で選んでかけていて(!!!)
鼻歌交じりにアクセサリーのリハーサルして(!!!!!)
想像以上のデイ効果でございます。