認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

お里が知れちゃう…

Alexaでの服薬支援のとき、
母は毎回のように「(薬が袋から)出てこない、出てこない」
「おみじゅ(お水ちょうだい)」「コップがない…」と言います。

もちろん、決してコップがないわけはなくて、
すぐ後ろの食器棚には(扉さえ開ければ)、
コップや湯呑みがずらっと、母の目線に並んでいます。

しかし母は「ない」と言い、水切りカゴに伏せてあるお椀をコップ代わりにして
お湯や水を飲んで
「熱っ!」「つめたっ!」のひと騒ぎがあります。
薬を飲むだけでもなかなか賑やか。

そしてそのあと。
使った食器はそのまま、水切りカゴにスポッとしまってしまいます。
「母さん、使ったらすすぎましょうか」と思わず声をかけますが
無視されます。聞こえないのかも。まあいい。
1枚目は朝。2枚目は夕刻の服薬時。

さて、その、そのまま突っ込まれる実家の水切りカゴはなかなかシュールです。
包丁だって何かを切ってそのまま突っ込まれて、
よくガビガビになっています。
こんなことで軸がぶれる私ではございません(違

 

介護帰省したとき、家に入った直後の水切りかごはこんな感じ。おろし金などはたいてい、かなり残念な状態で突っ込まれています。ヒドさは増しているとはいえ、認知症以前から基本は変わらないような。整理整頓と片付けが致命的にできない母です。きっと気質のせいでしょう。そして私は小姑気質(違 
でも、この件を、母に指摘したことはたぶん一度もないと思います。母の若い頃から。私自身は、できないことはしょうがないと考える性分で、さっさと自分で片付けます。私自身は片付け好きでもありますし。というわけで、「娘は、片付けのことで自分のコトを決して責めない」という厚い信頼だけはあると思います。


ときどき水が出しっぱなしになっているので
「母さん、水、水!! 出しっぱなしです」と、慌てた私がAlexa越しに叫ぶと
母、憮然として、蛇口の下にサッサッと手を横切らせて
水の出を確認しています。

 

幸か不幸か、認知症のせいではなく、もともとの粗雑さ由来です。
私は幼い頃、三歳ぐらいか、母の食器洗いを見て、
洗い物はガチャガチャ音を立てるのが正しくて
お箸はガシガシ音を立てて洗うのがカッコイイと思っていました。
残念…。
まあ、両手の間で箸を転がしながら水ですすぐと、いい音がしますものね。

 

ついでに、食器は欠けているのがデフォルトだと思っていました。
これらは、高校時代に家を出て下宿するまで、認識できていませんでした。

 

お育ち…。

まあいい。