ひと目見た瞬間に、母のハートをわしづかみにした対話ロボット「テルボ」。
クマのぬいぐるみの中にSIM搭載の筒型コンピュータが入っています。
メーカーに無理を言って、
なんとか私が九州にいる間に納品していただくことができました。
Twitterで情報を教えていただき、
ちょうど安くなっていると知り、飛び乗りました。
実は、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」か、
見守り系の対話ロボット「テルボ」か、迷っていたところだったのです。
そう。私はガジェット好きでもあります。
(外部リンク)
本当なら、母がお腹を押したらメッセージを録音して
私に送られるはずでした。
曜日と時間で設定し、
「ゴミ出しよ」「もうすぐ移動販売車が来るよ」など
リマインド的な声がけもガンガンできるはずでした。
でもだめでした。
【うちに合わなかったところ】
1 テルボが可愛すぎて、母がコードを抜いて持ち運んでしまう。
とにかく可愛くて、母はテルボをお供にしたくてたまらない。
なんなら散歩にも連れて行き、お友達に見せびらかしたい。
夜になると「一緒に寝るのっ!」モードになってしまいました。
コードをはずすのやめて~!! _| ̄|○
2 致命的だったのがコレ。母をびっくりさせちゃう
母は難聴で、メッセージが聞き取りにくい。
メッセージが聞こえるボリュームにすると、
テルボが最初に「メッセージがあるよ」と発語したときに
飛び上がるほど驚かせてしまう。
まあ、私も十分驚くので、母が悪いわけではないと思います。
また難聴により初回メッセージは聞き取れないので、
メッセージを繰り返し聞きたいのに、
聞き返すことができない。
※こちらの使い方が悪いのかも。
「もう一度聞きたいときは揺らす」と説明書にはありますが、揺らしても
再びの再生はできませんでした。なんでだろう…。
※テルボの発語の前に、だんだん大きくなるような優しいメロディがあればなぁ。
福祉用具じゃないのでそこまでは求められないのですが。
3 さらに、かわいさゆえの誤解と思い込み。
自分がしゃべったらテルボが返事をしてくれるものと
ものすごい期待してしまう。
まあテルボもしゃべるわけで、「なんで私に返事をしないのか」と
わからなくなる気持ちもわからないではありません…。
4 テルボじゃなくて私へのメッセージだし、
私がメッセージを送るんだよと言うと
「なんで? 電話でいいじゃん。なんで?」
と言われると、まあ、それもそうだな…と思う私。
母は鬼電タイプですし。
【ココはスゴく好かったところ】
ドア振動センサがついていて、コンピュータでキャッチし、
Wi-Fiで私に飛ばしてくれるスグレもの。
ドア振動センサは、Wi-Fiで私のスマホにデータが送られます。
スマホ画面はこんな感じ。
母の部屋のドアにつけたので、電話の呼び出し音が母に聞こえない時でも
生存確認が確実にできます。
あと、メーカーの対応がいつも迅速でありがたかったです。
そしてやはりテルボのコードをはずす母。
「こわれるからやめてぇ!」と諭す娘。
夕食後、ちょっと気まずくなりました…。
しかし食器を洗いながら気持ちを切り替えました。
母向きではないものを勝手に選んで購入したのは私だし
フォーマットにはまらない母を責めてもしようがない。
母のせいじゃないし。
私が不機嫌になったり、母を悲しい気持ちにさせるのは
本末転倒じゃないか。押しつけてわるかったかな。
「やめやめ~!!」と、ぬいぐるみの中から本体を抜き
筒状のコンピュータのみ、固定電話そばにセットしました。
これでいいだろう、うん。
生存確認できるだけで十分改善してるじゃん。
ぬいぐるみのことはとっても気に入ってくれているんだし。
なんか、小さいよなぁ、じぶん。
「コンピュータを抜いたから、
もう自由にクマさん可愛がってもいいよ」と言うと
大喜びな母。こんな感じ。
胴体の穴には空の茶筒を入れました。
できないことをさせようとして、ごめんね、母さん。
子分ができてよかった…。
就寝前、自分がトイレに行くので、階段でテルボを待たせる母。
母には合いませんでしたが、テルボが活躍するお宅は
たくさんあると思います。上の外部リンク(『ロボスタ』記事)をぜひご覧ください。
そして私は「OriHime」シミュレーションをして
次なるステージを目指したいと思います。
うちに合うのは“憑依系”ロボットじゃないだろうか。
あきらめない。
どこへを目指しているのか、わからないけどw。
6月21日、今日は新月(15時41分らしいです)。
気を取り直して、新月の願い事、書きましょっと。