認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

実家_夜のうち片付けるとバレずに朝からごきげん

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断捨離関連の本を読むと、
実家の親の荷物を子が勝手に断捨離の対象にしてはいけないと書いてあります。
他人のものは他人のもの。混同してはいけない。そりゃそうです。


しかし介護の観点で片付けを考えると、悠長なことばかりも言っていられません。
実家で、人(=母)のものだから手をつけないでおこうなんてやっていると
目も当てられない状態になるまでさほど時間はかかりません。
気を抜くと、雑草がはびこる夏の庭のようなことになってしまいます。
母の場合は、
散らかりと空間の混乱が、記憶の混濁・混乱を招くことがあるのではないかと仮説を立てています。
どうやら大きく外していないように感じています。


うちの母は、物盗られ妄想と同様に、物捨てられ妄想もあります。
私が母のテリトリーのものをさわるのを非常に嫌います。
実際には、DMやら数年前の書類やら、私が母の許可なく処分したもので
母との間でトラブルになったものはありません。
しかし、「勝手に捨てられてしまう」おそれを感じさせているようで
母「◎◎がない!! ムキーッ!!」となることはしょっちゅう。
そのあとで私が◎◎を探し出して
私「あったじゃないですか!! 
濡れ衣を私に謝ってください、ムキーッ!」

というのもしょっちゅうです。
かなりレベルが低いですw。


最近は、母の短期記憶が曖昧なのを逆手にとって
夜のうちにささっと片付けてしまいます
夜散らかっていて、母が寝た後にそこを片付けたら
翌朝起きてきたときには片付けたことにほぼ気がつくことはありません。
母の難聴も、この時は味方してくれます。


なぜ実家を片付けるかといえば
世界は整然としており気持ちいい空間であるということを
視覚で母に訴えたいのがいちばん。
母の視界をできるだけシンプルにして
母が「見てわかる」「ひと目でわかり、迷わない、探さない」世界に整えておきたいからです。
母のぼんやりに気がついたときに、最初に取り組んだことでした。


夜中のうちに片付けておくと
朝起きてきても、何もまったく気がつかないし、もめないので、
かなり助かっています。
それでもいまだに、ちょっとドキドキしますけどね。


一喜一憂するつもりはないのですが
9月に帰省したときは、以前よりも脳の調子がいいように感じました。
いえいえ、やっぱり、よいことはいちいち喜ばなくちゃ!

とはいえ、「きれいじゃなきゃだめ」という思い込みもキツいですよね…。
どうせどんどんいろいろキツいことは増えるのかもしれないし
つとめておおらかでいいんじゃないですかね(介護者自身に対して、被介護者に対して)。

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