認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

恐怖症 トライポフォビア 私の場合

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水玉付いたイラストまで使えるようになりました。母さん、おれ、やったよ!

ごく最近まで引っ張って、ようやく脱出しかけているものに
恐怖症があります。
先端とか、高所とか、閉所とか、対人とか、鳥とか、飛行機とか、実に様々な恐怖症があります。
私の場合は水玉恐怖症、群衆恐怖症、でした。
それからどうしても好きになれないものとして、ナ××ジがありました。
今となっては、「ああHSPだったからしようがなかった」とも思いますが
なかなかきつかったです。

 

克服の方法

◎具合が悪いときはできるだけ見ない(頑張ったり努力して見たりしない。避ける)。
◎私は家族や職場の人にカミングアウトして
 できるだけ私の前で水玉の服を着ないでほしいというお願いをしました。
 みなさん協力してくださって…とても恵まれた環境でした。

臨床心理士(当時はまだタマゴでしたが)に教えてもらった克服方法は
 ご褒美大作戦でした。
 水玉を見て我慢できたら、自分にご褒美をあげるというもの。さらに
◎自分が信用できる人に水玉を持って(身につけて)もらい
 目の前の水玉には攻撃性がないことを自分の中に落としていきます。

 それを気長に続けて行くこと。
 …って、30年かかりましたけど。

◎関係しているのかどうかはわかりませんが
 自己否定の感情が薄まってくるとともに、恐怖症も薄くなってきました。
 恐怖症を解消しようとやっきになるのではなく
 自分を許すことが上手になってきた(自己肯定感が上がってきた)のと同時に
 症状が穏やかになってきました。
◎おそらく、自己肯定感をあげていくことのほうが
 恐怖症の解消には近道なんじゃないかと思います。
 根拠はありません。ただ私の場合は。
◎本当に恐いものは、実は目の前の恐怖の対象ではなく、
 潜在意識にある恐怖と怒りにつながっていることが多いからです。
 目の前の恐怖は単なる仮想入口、エイリアスみたいなものです。

発症のきっかけ

私の場合は明確なきっかけがありました。
二十歳か二十一歳でマンガを読んでいたときに
コマの中で、水玉の背景に、水玉の服を着た登場人物が座っていて
首だけが浮かんで見えたのを見て、気持ち悪くてたまらなかったのがきっかけです。


…と書いている今も、動悸がしてきてPC画面が見られなくなるので
まだ完全には解消していないのかもしれませんけど
日常生活が普通にできればいいんじゃないかと思います。


以上は見た目の、あからさまなきっかけですが、さらに深く掘ると
冒頭に、どうしても好きになれないと書いたナ××ジと関係があるような気がしてなりません。
それをキライだと感じる自分が許せなくて、
9歳ぐらいの頃、じっと見て、見続けて、好きになる努力をすることもありましたが無理でした。
ヤツの体のもようが、アレでしょう!?

そのときの恐怖もありますが、さらなる決定打となったのが
レイチェル・カーソンの『沈黙の春』冒頭の、
人が死に絶えた世界にナ××ジが生きている描写でした。


もしかするとですよ。
どこかの前世で死にかけている自分にナ××ジが寄ってきて、強烈にいやだったんじゃないか
とすら思います。私のどこかにその前世記憶があるんじゃないか、とか。
水玉で、圧倒的に抗うことのできない恐怖感が蘇るのです。_| ̄|○
敵わない感じがしちゃう。
まあ、群衆そのものが威圧的で息苦しい象徴というのもありますけど。

症状

○(マル)がひとつでは全く恐くありません。ふたつでも大丈夫。
しかし3つに並ぶと首が締め付けられてくる…そんな感じです。
水玉をはじめ、群衆を想像させるものはすべて恐ろしいと感じました。
洋服や下着の模様、カルピスのパッケージの水玉模様。下着売り場には水玉が多くて目線が上げられませんでした。小さなものがうごめいている感じ、たくさんの人、ブツブツ、たくさんのものはなんでも、フジツボ、魚の鱗、虫の卵、魚卵、鳥肌、鶏、斑点、じんましん、洗濯の泡、泡、オセロ、そろばん、視覚障害者用の点字ブロック(警告の点状ブロック)、調子が悪い時はご飯粒まで。世界中から嫌がらせを受けているような、責められているような、突き詰められているような、「私はここにいてはいけないのだ」という気持ちになりよく泣いていました。

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でも「恐怖症」があるということは、その逆で
本当はここにいたいから、反作用が起きているのではないかと考えます。
もしかすると、しつこく「快」を追い回していたのかもしれません。

最近の見解

私は「水玉恐怖症」と言っていましたが、
2009年ごろから「トライポフォビア」として
世界的に、恐怖症の一ジャンルを確立しました。
カメラレンズ3つのスマートフォンが、メジャー化のきっかけだそうで…わかります。

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画像はdocomoから拝借しました…3つレンズ、恐いわ! 家族に話しても、これのどこが怖いの?と真顔で言われます。怖くない人は怖くないんですね。

しかも最近は原因がついに判明したのだとか。
「深層意識で、寄生虫や人から人へと簡単に伝わる伝染病や病気に極度な不安を感じている」かもしれないらしい。
当たらずとも遠からずって感じか!?

www.nttdocomo.co.jp