認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

おひな様は片付けないことにした

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水曜日は旧暦の弥生三日。
母に朝、「母さん、今日は旧暦のおひな様ですよ」と伝えました。
「じゃああとで『うれしいひなまつり』歌って踊りまーす」と母。

もちろん忘れます。
日が暮れる頃に「母さん、おひな様、踊らなくてもいいの?」と声をかけたら
母がいそいそと私の仕事部屋にやって来て、歌って踊りました。
よどみなく三番まで(正しくは、三番が抜けて四番まで)歌う母。
両手に造花を持っておひな様に踊りを披露していました。

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「明日はおひな様を納屋に片付けます」と伝えたら
「片付けなくてもいい。
おひな様にずっとここにいてほしい。
ここで守っていてほしい。ここにいてくれると、あーたがいる気がするから」
と言うので
それもアリだと思い、片付けないことにしました。


臨機応変

私が雛好きなこともあります。
「おひな様は円満の象徴だから通年飾っていても縁起がいいの」と
以前伺ったこともあることだし。


「マジかい!?」とお喜びのおひな様をご覧ください(クリックで拡大できます)。

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「デパートでおひな様見たら、お内裏様だけのおひな様がたくさんあって、20万円も30万円もするのよ! このおひな様だってきっと30万円くらいで売れるわよ」と母。りかちゃん売った話が、潜在意識に入っちゃった模様…。_| ̄|○ 
それには触れず、「母さん、悲しくなるので、お金の話ばかりしないでください」と言ったら、「そうよね。おひな様、失礼しました、ごめんなさいね」と笑っていました。まあいい。

過去のおひな様にまつわる母との壮絶な(大げさ)やりとりはこちらです。
なんだかんだでよかったんじゃないかな。