母にいただいた1万円で、結婚記念日は銀のさら。上等だぜ。茶碗蒸しつけちゃったぜ!(緊急事態宣言は解除されましたが、うちの夫婦はチキン揃い。お出かけに気が進みません)
金曜日。日課の夕方アレクサ呼びかけで
「今日は結婚記念日ね~!」と母。
「母さん、ありがとうね!
昨日お祝いしてもらったからね。
銀のさら、おいしかったです。本当にありがとう!」
「そうよね、そうよね。
昨日電話でしゃべったな、お祝い伝えたなと思ったんだけど
今日も手帖に書いてあるからさ。そうよね、昨日言ったよね」
ほんまに、お気持ちありがとうですよ。
さかのぼって、その前日の木曜日のこと。
日課の夕方アレクサ呼びかけで、つながると同時に
「今日は結婚記念日だね~!」と母。
「ラッキーセブンの7時にこちらから電話しようと思っていたのよ」
と言うので、「お気持ちありがとう。夫さんは7時半にならんと帰宅しないので
帰ってきたらこちらから電話しますね」と、伝えました。
7時までもう一度母が覚えておくのはたいへんだろうと、
思いやったつもりでした。しかも母は夫に声をかけたいはず。
そして7時。母から電話がかかってきました。
「結婚記念日おめでと~!!」
さっき話したことはなかったことになっています。_| ̄|○
「ああああ、ありがとうございます。夫はいませんよ。7時半に帰ってくるの」
「いいの、いいの、ラッキーセブンだから電話したのよ」
「またこちらから電話するね」
「ふたりでお幸せにね~」
…違和感マックスだけど、まあいい。
夫が帰宅してから、ふたりでアレクサで呼びかけました。
「母さんからいただいたお祝いで、
これから銀のさらとっていただきますよ。おかげさまです」
夫の顔を見て、母の喜ぶまいことか。
手をたたいて「おめでとう」と喜んでくれる母。夫ちゃんへの感謝を伝えたいのです。
生まれて初めて、母に祝ってもらった結婚記念日。
母が結婚記念日を祝ってくれるのはワケがありました。
先日の介護帰省を終えて帰京する際
「これ持っていって、夫ちゃんとおいしいものでも食べて」と、
母から私は1万円をもらったのです。
母の昭和一桁感性からすると、
嫁に出した娘が、こんなに足しげく実家に帰ってくるのは奇跡なワケで、
ひとえに、夫がやさしいからだと思っています。
私もその解釈に異を唱えたことはありませんし、
母がそう考えてくれるのはとてもいいことだとも思います。
1万円については、お気持ち、ありがたくいただくことにしまして
「ちょうど3日後が結婚記念日だから、
このお金でふたりでごちそうをいただくことにしますね。
母さんがお祝いしてくれたと夫さんに伝えます」
と言ったら母はことのほか喜びました。
「うん、仲よくお祝いしてね!!」
母はすでに3分前の記憶がないのに、
その日を忘れずに声をかけてくれるためには
ものすごく、ものすごく、ものすご~く努力がいるはずです。
その努力を思うと胸にじーんときます。
胸にじーんときますが
翌日の金曜日も同じように声をかけられたときは
膝カックンで爆笑しそうになりました。でもこらえた!
ちなみに、今年の私の誕生日のときは、さすがに記憶がもう難しかろうと思ったので、誕生日の朝一に私から母に呼びかけて「いぇ~い、私の誕生日、でぇ~す!! はい、お歌を歌いましょう!!」と、バースデーソングを母娘で歌いました。母もうれしそうだったから、それでいいのだ。
先般の帰省時に、あとからお祝いするはずでしたが、母、まったく興味なし!w
正確には、後追いで言われても、興味も薄いのでお祝い気分は思い出せないのでした。
私の年齢は実年齢を大きく上回って認識されています。訂正したものの、やはり還暦を大きく過ぎたまま認識されています。まあいい。