認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

母のニンジンブーム

f:id:huku1910:20210716184432p:plain

7月の帰省時、母がいつもとちょっと違うなと感じたことがいくつかありました。
そのひとつは食について。


いつもはたいへん食いしん坊で、
クッキーやチョコレート、スナック菓子などのお菓子をしょっちゅうつまんでいるのに、
今回はそれが劇的に少なく感じました。ちょっと心配になるくらい少ない。
代わりにニンジンを食べたがりました。


スライサーで細千切りにしたナマのニンジンに
市販のゴマドレッシングをかけてテーブルに置いています。
おやつ代わりに食べるので、スナック菓子を食べるよりはずっとヘルシーでいいですが、
食べきれずそのまま置いてあることも。
この季節は傷むのも早いのでちょっと気になります。


また、やはり細千切りニンジンを油で炒めて(多分)、タマネギや肉も入れて、
よくわからなくなったものが、鍋の中でご臨終になっていました。
そして
毎日のように、「ニンジン、ニンジン」言っていました。


なんだか既視感があるなと思ったら、
Twitterでフォローさせていただいている方の
お母様の冷蔵庫がたしか、ニンジンだらけになっていたのを思い出しました。
…うつるのかな(違。

金曜日、日課のアレクサ呼びかけトークで母が、
「町内中をニンジンを求めて歩いたけどなかったから、
最後はお向かいに『ニンジンなあい?』と聞いたら、小さいのを2本いただけた」
と喜んでいました。え、ニンジン病…!?
本当はね、探し回ったら、最後はうちにいる青い鳥みたいに
うちの冷蔵庫の野菜室にニンジン3本はありますよ、母さん。


調達してきたニンジンは、やはり、細千切りにして、
タマネギ、豚肉、ゴーヤも入れて炒めて、一品作ったそうです。
「いただいたところにお持ちしようか、友達のところに持っていこうか、どう思う?」
と聞かれたので、「それはいただいた方にお持ちしたほうがいいのでは」と答えました。
「そうよね、そうよね」と、
わたしとのトークもそこそこに、台所へ向かう母。
けなげにも、多動な母をキャッチしようと、グィーンと動いてくれる【EchoShow10】。


へんてこなニンジンお惣菜を手にした
ご近所さんの気持ちを考えるとちょっぴり複雑ですが
まあいい。深くは考えんとこう。


8月に帰省したときは、キャロットラペとか、
ニンジンしりしりを作ってあげたら喜ぶのかしら。

f:id:huku1910:20210716184945p:plain