訪問介護のスタートに弱い母。
昨日(木曜)はいつもより遅い9時45分スタートでしたが
9時前に「おはようございまーす」のモーニング呼びかけ(Alexa)すると
「今日はちょっとまだ寝る」。
「母さん、1時間後にヘルパーさんがお越しですよ」と伝えると
「ヘルパーさん、今日はいらないなぁ」
始まる前はいまだにグズグズが多い母です(でも以前よりずいぶん改善!)。
お越しになるとそれはそれで楽しそうに過ごすので
…ただ、朝に弱いんだなw。
「玄関のカギを開けたら
また寝たらいいですよ。
91歳は何しても許されますからお気遣いなく」
と伝えると、カギを開けてからベッドに戻ってきて、
頭にハンカチを巻きました。
「母さん、どうして頭にハンカチを巻くんですか?」と尋ねたら
「髪が真っ白だから」と母。
「ええ~、母さんの白い髪はとてもステキですよ。
青いくらいの白い髪、黄ばんでなくてとてもきれいだから
隠したらもったいない。
私も早くそんなきれいな白い髪になりたいなぁ」
褒め称えたら「ありがとう」と言いました。
納得していない「ありがとう」でしたけど。
お世辞じゃなくて、今の母には白いほうが
染めて不自然な黒髪よりずっと似合います。
今度「プラチナヘア」の概念を教えてあげようかな。
母は身だしなみとして髪を染めてきた人で、そこそこの化粧をする人でした。
コンビニや移動販売に行くときには、今でも薄く紅を引くことが多いです。
私は逆で、50歳を機に、その手前から毛染めはやめたし、
眉を整えるくらいで、メイクはしません。
母娘でまったくベクトルが異なりますが、母の志向は尊重しなきゃとは思っています。
自分で楽しむメイクならいい。
けれどもしも、化粧しなくちゃ見苦しいとか、
素顔はみっともないとか、白髪はみすぼらしいとか、
他人から押しつけられた「女性はこうあるべき」に
知らないうちに縛られているのなら、
「わたしたちはもう自由でいいのよ」と言ってあげたいとは思います。
若く見せるのが美しいのではなくて、
「91歳」そのままの美しさがあるのよ。
そして私にも「58歳」の美しさがあります(と思いたい)。
さてさて、約束の時間に、ヘルパーさんがお越しになりました。
母、ちゃーんと起き抜けております。
やっぱり「朝」に弱いのね。