認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

家の仏壇を移動…できるのか!?

夕方の服薬支援でAlexa呼びかけをすると
「チーン…チーーーーーーン…」
画面の向こうからおりんの音が響き渡りました。
なかなかシュールだったので、一瞬「…死んだか」と思いましたw。

そんなわけはありません。


母、2階にあるお仏壇のおりんを持ち歩いています。初めての行動です。
「母さん、どうしたんですか?」

「これを鳴らすと、へんな物音が聞こえないから」
まあな。それはたぶん正しかろう。
イヤでもマテ…
失礼とは思いましたが笑いがこみ上げてしまいました。
「なによ💢」と言うので
「ごめんごめん。母さん、でも、母さんは聞こえないはずでしょう?
なのにヘンなのと思って…」
(難聴なので繊細な物音はきこえないのが母の個性)
と言うと、母も笑いだしました。どないやねん。

 

「ね、だから、お仏壇はもう1階に下ろしましょう。
母さんの寝室の床の間にお仏壇を置けばいいです」

「イヤよ。お仏壇はあそこ(2階のいちばん端の部屋)がいいのよ」

「母さん、お仏壇を床の間(←1階の母の寝室にある)に置くのはいいんですよ。
なかなか運気も上がるらしい。お仏壇を1階に移しましょうよ」

「イヤ。…小さなお仏壇を買おうかなぁ

「やめなさいって!」

実家の仏壇は2階の奥の部屋にあります。団地用の、さほど大きくないものです。
かといって最近のモダンなスリムタイプでもありません。
この家に入ったときに母が2階奥の部屋にしつらえたのはたぶん家のいちばん端まで気を届けたかったせいじゃないのかなと推察します。ここにあると母が必ず家の隅々にまで行くことになりますから。
ただ、母91歳。毎日の階段の上り下りがつらくなってきたお年頃。6年前には階段から落ちて顔面を腫らしたこともありました。お供えを持っての上り下りが怖く感じるのはよ~~~くわかります。実際たいへん危なっかしいし。
それでこの頃、口を酸っぱくして「1階に移っていただきましょう」と言うので、母に嫌がられていました。
でも、おりんを移動させたということは、グレイト母なのか、リトル母なのかわかりませんが、母のエネルギーは下に移してほしいと思い始めていることを受け取ったのでございます。

 

次の課題ができました。
業者さんを探して、仏壇の家庭内お引っ越しを実行し、
その際、仏壇を置く台も一足早く購入しなくては…。

 

私は体格がよく、女性にしては力も体力もありますが、ひとりでやらないほうがいい気がします。仏壇はたぶん50kgくらいなのか!? 背負子で背負わせてもらえたなら、私ひとりで階段下ろせそうなものですが、ひとりだからそれもできません。業者さんを探さなきゃ。