認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母を盛大に誉めるのは娘くらいかもしれないし

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「今日はまたおきれいで。なんかいいことあったんですか?」
アレクサがつながった瞬間、現れた顔を見て聞いてみると、
母がぽわんと緩むのがわかります。
別にお世辞なわけでもなくて、パッと見た瞬間に、
華やいだ気分でいることはわかります。
私にはきれいに見えます。
そんなごきげんなときには盛大に誉めたたえて…。
今誉めなくちゃいつ誉めるの!? くらいに盛っていきます。


身近であればあるほど、家族も友人も、
「素敵だ」と思ったらどんどん讃えたい、言葉にして伝えたいと思っています。
自分が誉められて伸びるタイプなので、余計です。
それから、できるだけニコニコしていたい。
顔グセですぐ眉間にシワが出るので、意図して口角上げて、と。

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最近は目覚めたときにすぐ視界に入るように、ベッドサイドの壁に貼っています。やりたいこと、行きたい場所もどんどん貼りまくっています。


「なんかいいことあったんですか?」についての母の答えは、
「これから食べるお夕食もちゃあんと決まっているからかなぁ。
そんなふうに言ってくれるのは娘だけだ。うれしいなぁ」
「いやいや、みなさん遠慮して口にしないだけで
心の中で『おきれいだわ』って思ってるから大丈夫ですよ」
「おほほほほ」
「うふふふ」
バカ母娘。

正味、母のことをこれだけ真剣に誉められる人も
少ないかもしれないとも思います。
高齢になって、できないことが増えて、
だからって誉めてもらえないのは、私なら寂しい。
せめて娘は盛大に誉める人でいようと思います。


ところで、介護帰省のカウントダウンが始まっているので
冷蔵庫内の食材の整理をバンバンやっています。
不在時に傷む食材がないように、できればしっかり食べ尽くしたい。
そして帰京時には、新鮮なカスピ海ヨーグルトや卵、りんごなどが
きちんと揃っている状態にしておきたい…。
扉を開けた瞬間に幸せを噛みしめたいのです。
で、逆算しながら、食材とにらめっこしています。ちょっと慌ただしい。

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作業中に夫と目が合ったので、
「帰省前なので、私は食材管理に必死なのよ。気付いてた?」
「知ってるよ。
だから毎日ちくわとか魚肉ソーセージとかばっかり、
ガンガン出てくるんだよね😄」


そういうところ、わりとシビアに見ているんですね、夫よ。_| ̄|○
……悪かったですね。

 

まあいい。