認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

父の思いは母に通じたのかな

4月帰省時、30年ぶりに片付けた物入れには
たくさんの夫婦湯呑みがありました。


 過去記事です。えー、あれからもう1カ月か。早くね?

もちろん全部ハックしました。
亡父が器が好きな人で
旅先などで好みの焼き物があると、よく夫婦湯呑みをお土産に買ってきました。
そういうところに、私は父の、母への愛情を感じるのですが、
母がどう感じていたかはわかりません。
こんな状態で忘れられていますから…まぁ(皆まで言うな)。

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2枚目は、最後にハックしたもので、別画像になりました。

救出した夫婦湯呑みは、全部で6組。
父が買ったもの、人様にいただいたもの、いろいろ混ざっているようです。

救い出した夫婦湯呑みをきれいに洗って並べて、
ひとしきり眺めてから水屋に仕舞おうとしたら、
「全部食器棚に入れたら、床が抜ける💢」と、母、ムキーッ。
こちらもケンカ腰で「このくらいで抜けませんっ!💢」と返しながら
有無を言わさず水屋に仕舞いました。


仕舞った後は別にモメない。大丈夫です。
母、忘れちゃうのかもしれませんw。


とりあえず、翌日から日替わりで、新しい夫婦湯呑みでお茶を淹れ、
父に供えて、母にも出しての1週間。
母にはひと言、「どうぞ。新しいお湯のみです」と伝えると
「まあきれい!」と喜びますが、3分後には忘れます。

でも、多分亡父はとても喜んだように思い、
ちょっとイイコトした気になったのでした。


母が喜んでみせるのはサービス精神なんでしょう。
昔からそうです、とりあえずは喜んでくれる。
これは母の長所だと思います。
たとえ、せつなのことでも、喜び上手は愛されます。よかこつ、よかこつ。

 

 母はもともと新しいものは使わず、大事にとっておくタイプでした。まだ若い頃に、父にガウンやネグリジェをぷれぜんとされると、「大切にしたいから棺桶に入れて」と言いました。そのまま使うことなくしまい込み、現在に至ります。しまい込まれて古びたお姫様ネグリジェを見つけると「これ、本当は、趣味に合わずに使いたくなかったんじゃないか疑惑」を持っています。だって、母が本当に欲しがっているものをプレゼントすると、すぐに使うものねぇ。…父のことを思うと少しせつなくなりますw。父は少しHSPぽいところがあります。

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父の血を継いで、私は器が結構好きでして。好きですが、もう、ほぼ買いません。
ものを増やしたくないので、ひとつ買ったらひとつ手放す。手放したくないのでひとつ買わないことに。よいお年頃ですし、好きなものを大切にして死ぬまで使うとかがいいな。
父がまた日本茶が好きな人で、幼いときから、おいしいお茶の淹れ方、出し方は、父に仕込まれました。