認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

母のボランティア活動

岸田文雄総理大臣の胸に挿してある赤い羽根を見て
そんな季節だなぁと思いました。
赤い羽根共同募金の季節です。
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母が現役だった頃、毎年張りきって、
街頭で募金に立っていたことを思い出します。
母はボランティア活動が大好きな人でした。


母がタネを撒いた地域ボランティアは、世代交代した今も確実に息づいています。
多くの方が活動されていて、
もう母のことを知らないのほうが多いじゃないでしょうか。


そんな母は、グループでの活動とは別に、社会奉仕活動のひとつとして、
近所のバス停の清掃活動をひとりで行っていました。
まあ近所ですからね。いつも使わせていただくものですし。
ただ、最近は体調もあるのか、「清掃、清掃」と言わなくなって久しいです。
少し散らかっていても、気に留めなくなっているように感じていました。

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バス停を見つめる母。キリッ。

先日帰京する私を見送るときのこと。母がバス停で、
「汚れている。掃除しなくちゃ」と言い出しました。
「ちょっと暑いから、涼しくなってから、夕方また来よう」。
ひとりでぶつぶつ言っています。
それを聞いて、「忘れちゃうだろうな。
今お口が気持ちいいなら、まあいい」とたかを括っていたのです。
どうせやらない、できないと思っていました。


ところが、その日の夕方、
帰京してから日課のアレクサをつなげると
肩で息をする母が映し出されました。
「どうしたの?」と聞くと、
「バス停掃除してきた!」。


母は忘れずに覚えていました。
しかもちゃんと実行できたことに少なからず驚きました。


まだまだ、できることありますね、母さん。
周りがあなどったらいけませんね。反省。

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