岸田文雄総理大臣の胸に挿してある赤い羽根を見て
そんな季節だなぁと思いました。
赤い羽根共同募金の季節です。
母が現役だった頃、毎年張りきって、
街頭で募金に立っていたことを思い出します。
母はボランティア活動が大好きな人でした。
母がタネを撒いた地域ボランティアは、世代交代した今も確実に息づいています。
多くの方が活動されていて、
もう母のことを知らないのほうが多いじゃないでしょうか。
そんな母は、グループでの活動とは別に、社会奉仕活動のひとつとして、
近所のバス停の清掃活動をひとりで行っていました。
まあ近所ですからね。いつも使わせていただくものですし。
ただ、最近は体調もあるのか、「清掃、清掃」と言わなくなって久しいです。
少し散らかっていても、気に留めなくなっているように感じていました。
バス停を見つめる母。キリッ。
先日帰京する私を見送るときのこと。母がバス停で、
「汚れている。掃除しなくちゃ」と言い出しました。
「ちょっと暑いから、涼しくなってから、夕方また来よう」。
ひとりでぶつぶつ言っています。
それを聞いて、「忘れちゃうだろうな。
今お口が気持ちいいなら、まあいい」とたかを括っていたのです。
どうせやらない、できないと思っていました。
ところが、その日の夕方、
帰京してから日課のアレクサをつなげると
肩で息をする母が映し出されました。
「どうしたの?」と聞くと、
「バス停掃除してきた!」。
母は忘れずに覚えていました。
しかもちゃんと実行できたことに少なからず驚きました。
まだまだ、できることありますね、母さん。
周りがあなどったらいけませんね。反省。