認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

聞こえも、記憶も、問題を隠す高齢母

実家地方の台風通過は免れました。
幸いなことに東京自宅も無事。
15日、16日に、東京自宅に台風の影響が出る最悪のケースを想定して
台風支度をしてから帰省しておりました。
不要でした。よかった。

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天気予報とにらめっこして、ベランダの植物や物干し棹をお取り込み…。

実家地方は土曜日、久し振りにきれいに晴れました。
午後一で、ご近所夫さんがヒイラギの垣根の消毒をしてくださいました。
ヘリグロテントウミノハムシの防除です(農薬散布)。

介護帰省を始めた当初(2016年)は、この垣根はどうなっちゃったのかと思うほど
食害甚だしく、垣根全体が白くモロモロになっていました。
見た目にかなり難があり、パッと見、ちょっとヤバイ家…でした。
なんだか生気に欠ける感じで。まあ実際そうだったのですが。
ご近所夫さんのおかげさまで、ようやく最近は普通の家、普通の垣根になってきました。

お礼代わりに、「エビス」と「プレモル」の500ml缶を3缶(1000円弱)お持ちして、
そこであらためて母のことを少しお耳に入れました。

短期記憶がかなりダメになっていることを伝え、
「ご迷惑をおかけしてはいませんか?」と今一度伺ってみました。
「うちは全然大丈夫。70歳過ぎたらみんな忘れるって。
お母さんは90歳でしょ。そりゃ忘れるよ。
徘徊が始まったらたいへんだけど、そんなこともないし」
「今は散歩ですけど、いつ徘徊にシフトするやらw」
ご近所夫さんも笑っておられました。わかってらっしゃる。

 

一方、難聴についてお話ししたら、
「え? お母さん普通に聞こえているでしょ。
耳の遠い高齢者のみなさんみたいに、聞き返したりしないよ?」
やはりそうか。
幼少の頃から一側性難聴で、ひたすらそれを隠してきた母。
聞こえない時に「聞こえない」とはほとんど言いません。
ニコニコして聞こえている風を装います。
母自身、子どもの頃からの強いコンプレックスで、
一側性難聴をひた隠しにして生きてきました。
それが今も普通に続いています。

 

やはり周りの多くの人は、普通に聞こえると思っていらっしゃるんだなぁ…。
きっといろいろまずいなぁ。

 

うちでは、私の話は2割くらいしか聞こえていません。
普通に話しかけたら8割はノーリアクション。
会話が続いているときも、詳細を理解していないことはよくあります。

聞こえも、記憶も、ふんわり問題を隠し続ける母。
そこはかなり上手にやっています。

答えは見えませんが
またひとつ課題が見えてきたのはよかったです。

ご近所さんからは夕方、
「ビールのお返し」と、カラーの花束をいただきました。
庭に飛んできて花を咲かせ、どんどん増殖しているそう。すごいな。
お礼にお返しいただくなんて、恐縮です(汗

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リビングの亡父コーナーに飾りました。

難聴のことを書いていたら思い出しました。
日曜日は大好きなドラマ、「しずかちゃんとパパ」の日です。
帰京したら録画を観ましょっと。