認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

アンモニア臭?の濡れ衣

先日の介護帰省時の振り返りです。

実家で、「やらなきゃ」と思いつつも着手していないポイントは
まだまだまだまだあります。
そのひとつが私の作業部屋隣接したところにあるタンスの内部を
整理整頓することでした。

私の作業部屋に隣接して置いてあるタンス。
母が時折出し入れしているので現役です。
まだ、亡父(没後30年)の衣類も少々入っています。
今年の8月に、母と一緒に、
タンス内の防虫剤(パラジクロロベンゼン)を樟脳に替えた際に、
私の中の片付けたい虫がうずうずしました。

母のだいじだいじハンカチの段。ここは今回も触りませんでした。


今回の帰省時、洗濯した母の下着をしまおうと引き出しを開けたら
強烈な樟脳臭に加えて、アンモニアが混じったような不快なニオイがしたので
「もしかして来る日が来てしまったのか!?」と思い
母が就寝後に、急ぎ、タンスの整理にとりかかりました。


上の小さな引き出し、2つ。靴下の段。
父の靴下や、もはや母も履くことのない古い靴下などが
たんまり入っていたのを処分しました。

すべて一度取り出すと、ゴミがいろいろ。節分でまいたマメがいくつかぼろぼろになって入っていました。ムシが集まってくるやつ……(T^T) 

母の、使える靴下だけをまとめたら、
1つの引き出しはまるまる空いちゃいました。
タンスも引き出しも本棚も食器棚も
収容率8割以下を心がけたいものです。


次に大きな引き出しです。
取りあえず問題の大きなところだけ着手します。

ふんわりアンモニア臭はここかと目星をつけましたが
引き出しを抜いて持ってくると
途端に薄まるというか、だんだんしなくなるというか。
ひとつひとつ広げて検分しましたが、
該当の汚染物質はなし。きれいでした。
母さん、濡れ衣を失礼いたしました!

ニオイの原因はわかりませんでしたが、
せっかくなので、母が使いやすいように、
寝間着の引き出しと肌着の引き出しを分けました。
※今回は他は手をつけませんでした。


新品を移動させたので同じ袋がどちらにも映っていてすみません。

それにしても、あの奇妙なニオイはなんだったのか。
検索しても“樟脳がアンモニア臭に変わる”みたいなものは見当たらず
帰京後も悶々としていましたが
後日、Twitterでフォローさせていただいている
分析化学と室内空気の研究者の先生に
アンモニア臭的なものは適量を超えた樟脳かも」
と教えていただき、スッキリしました。
なにごとも適量は大事とのこと。
重ね重ね、濡れ衣をすみません、母さん。

ところで。整理したタンスの引き出しから、
私がおそらく小5くらいの母の日に渡した手紙が出てきました。

文面読んで軽く落ち込みました。


「いつまでも元気でがんばってネ!!
若々しいおかあさん大~好き」

鬼だな。無邪気だから余計タチが悪い。
受け取った母は当時43歳くらいでしょうか。

✔️おかあさんに若さを求めるな。
 それはルッキズムとかエイジズムにつながるんだよ。
✔️おかさんが頑張らなくてもいいくらい
 早くキミがおとなになりなさい。

以上が、当時の私に申し送りたい、反省点でした。
こういうふうに、ほかにも静かに母を苦しめたりしなかったのかな。
母さん、ごめんなさい。

そして今も、遠距離介護するなかで、
私の事情・感情の押しつけを
母に対してしているのではないか。
いや、でも、それは仕方ないことなんだ、など
ぐるぐる思いが巡りました。

 

ぐるぐる巡るときは、手を動かすことです。
まあいい。

【過去記事です。まだまだ、実家でやらなきゃいけないこと、てんこ盛りです…。焦らず順番に】

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