認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母「髪洗ったの、いつだっけ?」

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介護帰省した夜、お風呂に入ったら浴室の中にあったもの。
なんの暗号でしょう?
茶色いのは段ボールで、私の帰京時に浴槽上に置いていたメッセージです。
湿気の高い浴室内に置きっぱとは。
そんなことより、問題はこの数字です。しかも鉛筆まで。


しばらく眺めているとピン!ときました。
この数字、カレンダーの代わりだな。


洗髪した日がいつかを、ここに置いておけば
ちゃんと管理できると踏んだのでしょうか、母。


「洗髪は1週間に一度。白髪染めは2週間に一度」。
母は髪を洗った日と白髪染めする日を自分で管理したいのです。
以前からカレンダーに「S」「染」などの印をつけて
スケジュール管理を試みますが
浴室にあるということは、やはり思い通りにいっていない…。


うまくいかない理由のひとつは
母がいろいろなカレンダーに気分で書いてしまうから。
しかも、記入する日にちを間違えていることもあります。

ふたつ目の理由は、実際に行動する場所(浴室)と
カレンダーが離れているからでは?
と思い当たりました。浴室にあった数字で推察しました。
入浴直前か直後にメモするのがいいんじゃないか。


ここからは私の課題です。
どうフォローすればこの問題が解消できるかな?


実際の行動の近くに記入できるカレンダーを置く。
 ⇒脱衣所に記入用カレンダーを新設する
日付間違いを阻止する。
 ⇒記入用カレンダーそばにでっかいデジタルカレンダーを置く
筆記具がいつもあること。
 ⇒紐をつけてペンを固定

これらで母の見当ズレを軽減できないだろうか。
作ってみました。
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デジタルカレンダーは家電量販店で2000円。
うちは各部屋にデジタルカレンダーがあり、
普通のカレンダーとセットで配置しています。今回、脱衣場にも新設です。
そのほかのホワイトボードシートとダルマピンは100均で購入。
※ただし、ホワイトボードペンとフックは、結局使いませんでした。


ホワイトボードに、パソコンで出力したA4の月間カレンダーをセット。
髪を洗ったときに、母がカレンダーにいつも書いている「S」マークを記入します。
ペンの紛失を避けるため、タオル掛けに結びつけて固定しました。
手前の台にデジタルカレンダーを置きました。
※ディズニーカレンダーは以前から貼っていたもの。結構母が好きなのでそのままに。

うまくハマればいいのですが、さてどうでしょう。

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デジタルカレンダー最強!

セットして一日経った昨晩、入浴前の母が
ダイニングのカレンダーをパタパタしていました。尋ねると
洗髪した日がわからないらしく、カレンダーのメモを探しています。
「ほら、昨日便利なの作ったよ!」と脱衣所に連れて行き、一緒に確認。
※作ったあとも、その日の朝も、確認していましたが、忘れた模様です。
メモを見て「13日に洗った、そうそう」と安心していました。
動作確認もできましたが、定着にはまだ時間がかかりそう。

月に1週間だけですが、母と過ごす時間のなかで
暮らしぶりを観察しつつ
日常の「困った」をすくい取って解消できればと思うのですが
まだまだ、なかなか。
めげずに、トライ&エラーです。