認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

高齢母のほうが私より勝っていること

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母がお隣さんとの電話の件でもめた翌日のこと。
日課電話によると、母は栗を買ってきて
皮をむいて、炊き込みご飯用に甘辛く煮た鶏と一緒に炊いて
特製栗ご飯にしたそうで。
「おいしいわよぅ」と自慢されました。
仲良しのお宅にお持ちし、喜んでいただけたとかで上機嫌です。
「昨日のイヤなことは忘れちゃうの!」
…母さん、それはまだ覚えているんですね。
誤解は解きたいものの、母に否定された感じだけが残るのもなんなので
「そうそう、イヤなことはどんどん忘れましょう」と応えたことでした。

私が今も母に敵わないと思うことはいくつもあります。
まず、料理の味付けは、絶対味覚(?)を持っている母には敵いません。
できれば調理時に台所の隅に座ってもらって、味つけのときだけやってほしい…。

また味付け以外にも、私は栗の皮むきは怖じ気づくので避けています。
今後もむき栗人生(=栗ご飯にはむき栗を使う)を歩む所存です。

もうひとつ、現実面で、母の数字認識は私よりもずっと優れています。
10月の帰省時のこと。
母は、よそのお宅に電話をするときに、
まず自分の手帳で電話番号を見て、7桁の数字(電話番号)を記憶し、
パタッと閉じてから、電話のところまで5歩ほど歩き、
そのままさっき覚えた電話番号を押して電話をかけられるのです。驚きました。
ふだんの体験の記憶や話の内容は3分で忘れるのに、なんと不思議なことでしょう。

私自身は数字がほぼ覚えられず、メモを見ながら電話するのにも難儀します。
今に始まったことではなく、若いときから同様です。
それを語呂合わせ、言葉にすると覚えられます。
「なくようぐいす平安京 794年」みたいなやつ。

数字認識では、完全に母に負けております。 _| ̄|○
今後もうまくごまかしながら生きていく所存です。

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母ができることをみつけるのはうれしい。