認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

母が気にする「頭おかしい認定」

日課の、夕方Alexa呼びかけ。
本日(火曜日)のアマゾン便で届いた
新しい、色違いの割烹着。
母はさっそく着用して登場しました。

「ちょっと黒いけど」。
ですよねー。やっぱりちょっと不服そう。
若い頃の母は茶色が好きでしたが、
今は明るい春めいた色が好みのよう。
なによりこれ、茶色というより、グレーぽく見えます。
「せっかくもらったんだもの。着るわよ。
これ着てこれからコンビニ行ってこようと思って」
「はい、いってらっしゃい。
母さん、髪のカーラーを外していってくださいね」と言うと
「頭がおかしいって言われるもの、外すわよ!!」
と大笑いしていました。
母はちかごろ、「頭おかしいって言われるから◎◎しないようにする」系の発言がわりと多めです。
頭おかしい認定を気にして、お風呂や家で、大声で歌わないようにするらしい。
娘としては、「人目なんて気にすることなく好きに過ごさせてあげたい」気持ちと、
「もう十分騒がしいんだしこれ以上騒がないほうが」の気持ちと半々ですw。
今に始まったことではなく、もともとが結構個性的だし、ヘンテコちゃんなんだから、
気にしたってしゃあないやん…。

正直言うと、母より大口開けて笑ってるのは娘ですが(大汗 まあいい。

突っ込まれたあとでカーラーを器用に巻き直す母。おしゃれさん♬ ちなみに私は、髪が曲がっている(カールしている)こととか、顔や爪に色がのっていることとか、美しさが理解できないことが多く、あまりやりません。幼い頃から、大人の女性の瞼にカラフルなシャドウがのせてあることに強烈な違和感を覚えました。原体験は、幼稚園のときの先生方のアイシャドウ…。娘の化粧気のなさについて、今まで母から指摘を受けたこともないので、そこのところはありがたいです。母は自分以外に興味がないのかも。最高ですw。

ピンクも、ちょっとクロっぽいのも、
綿100割烹着はなかなか気に入ったらしく
「これ、散歩のときの制服にするわ」
「なによりです。じゃっ、コンビニで
めーっちゃおいしいものが見つかりますように!」
と祈念して本日のAlexa、解散。

 

実家地方、雲一つない青空らしい。

3月も心楽しく過ごせますように。

【覚え書き】琴線に触れた台詞。
火曜日の朝ドラ『舞いあがれ!』(103_冒険のはじまり)のプロローグ。
小堺さんが舞ちゃんに言った、「お前、逃げんなよ!」で号泣でした。
なんかもう、あんな不器用な愛の表現はそうそうないと思う。
不意を突かれたので驚いた。
まだちゃんと言語化できませんけど、生涯忘られへん台詞になりそう。ええもん見せてもらいました。スゴいなー。