「うちの母、社交性はありますが、協調性がゼロでして」
電話口でちょっぴり母をディスると、
ケアマネさんがクスッと笑ってくれて、よかったです。
もちろん、母には内緒。ごめんね、母さん。
木曜夕方に、ケアマネさんと電話でたっぷり30分、話をしました。
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まず、ヘルパーさんに2階の居室に入っていただく件について、
ヘルパーさんたちから逆提案がありました。
「ヘルパー誘導で2階に入るよりも、私たちが行って
Alexaでつないでご挨拶しているときに、娘さんに偶然を装ってもらい
『お母さん、今日は2階も掃除機かけてもらったら』と
水を向けてもらえないか。
私たちが目の前にいる手前、お母さんは全力否定をしにくいのではないか」
ちょっと待って。その案いちばんいいかも!?
ヘルパーのみなさんが、
母のキャラを熟知してくださっていることに感激しました。
「私は思いつきませんでしたが
最高の案だと思います。その線でトライさせてください」とお返事。
たとえ一度でうまくいかなくても、気長に二度三度と挑戦しよう。
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次回の帰省時、介護認定が降りてから、
実家で打合せをする日時も決めました。
「母がいるので、詳しい話はできませんよね?」と伺うと
「そうだと思います。必要があれば
別の席で打合せさせていただくこともできますからおっしゃってください」
「この電話でちょっとお話ししてもいいですか?」と、話を聞いていただきました。
「先々のことを少し考えてみました。
今の月に1週間介護帰省の遠距離介護のスタイルを変える、
帰省期間をのばす目安は、母の徘徊が始まったとき、もしくは
身体介護が必要となったときだと思っているんです」
などなど、漠然とした先の不安をお伝えしたら、
「軽く言うように聞こえたらすみません。
起こる問題に対して対処していくのは大事ですが、
先の不安を数え上げたらきりがありません。
どんなにきめ細やかにお世話をしていても、気をつけていても、
事故が起きるときは起きてしまいます。
外でも自宅でも、施設にいても、残念ながら事故は起きます。
徘徊についていえば、実家市では高齢者の迷子、徘徊は日常茶飯です。
でも同じ方が毎日起こすのは稀で、
何かの理由で急に帰れなくなることのほうが多いです。
もちろんいのちの危険があるときは深刻ですが、
海に落ちたり川に落ちたりは少ないです。ですから今は、
心配しすぎずに見守って、都度対応を考えていくのがいいと思います」
徘徊の実例や、その対策など、さまざまなケースも教えていただき、参考になりました。母に持たせようとしているキッズ携帯について相談すると、「携帯してくれれば最高ですね」。うっ。それよりも先に、GPS付きのTag等を持たせることを推しておいででした。すぐに取りかかろうと思います。
実はすでにあるAppleAirTag。「すんごい強力なおまじないなの」ということにして母の財布に入れてみよう(嘘ではないしな)。
「娘さんはご心配でしょうが」
と気遣ってくださるので、
「多少は心配でも
私は心配を持続できないので、まず大丈夫です。
すぐ飽きちゃいますからw」。
いいのいいの。念・忘・開、だから。
さらに、母の介護度が進んでも、施設に入居するつもりはなくて
在宅でなんとかしたいと思っていることも伝えました。
先に述べた通り「ご存知の通り、
うちの母は社交性はありますが、協調性がゼロなので」
と言うと、笑っていらっしゃいました。
笑いは同意w。
「へんな話、なんとかなると私は思っているんです。
娘さんとはこうしていつも密に連絡が取れる状態だし、
お母さんも今のような状態なら、
何か問題が起きても乗り越えられる、そして
お母さんがおうちで暮らせるように
私たちも精いっぱい支えさせていただいて、
対応していけるんじゃないかという気がしています。
同時に、最初は強く抵抗されていても
施設に入ってからは穏やかに、
笑顔で暮らしていらっしゃる方もたくさんおられるということは
この機会に娘さんにお伝えしておきたいです」
存じております。
これについては、そのしあわせな事例を
SNSでいくつも拝見させていただいたので、まごうことなき事実と思います。
とにかく、これから先も、母がぱかーんと笑える場所にいられることを第一に、
随時対応していこうと思います。
こちらも肩の力を抜いて、ニュートラルで、ゆるゆるで。
それにしてもケアマネさんの姿勢も言葉もあっぱれです。
「ほんっと、
◎◎さんの傾聴力は半端ないですね!」と讃えました。
「どこがですか!w」と謙遜されるので
「◎◎さんに不安を聞いていただくことで、
私はものすごく心が軽くなります。すごくありがたいし、心強いです」
とお伝えしました。伝わったかしら。
おかげでいつも、ひとりじゃない気持ちでいられるし、
安心感がハンパありません。ありがとうございます。
こちらのケアマネさんとの出会いは偶然です。
母が「要介護1」になったときに、「お世話になる事業所は、できるだけ母を知る人が少ない、実家から遠くの介護事業所がいい」と地域包括支援センターにお願いしたら、こちらの事業所を紹介していただきました。「遠くの事業所」が条件だったので、ほかに選択肢はありませんでした。
ケアマネさんは、母のことをご存知でしたが、きっと母は覚えていないだろうからと
「初めまして」で通してくださいました。
何もかも偶然の出会い。ありがたいことです。運がいいです。