認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

認知症母の「何を食べたらいいんだろう?」

「10段階で言うと、今の痛みはどのくらい?」
病院を受診したとき、ときどき聞かれます。
今感じている患者の痛みを、相対化するのに用いられる
痛みのスケール。
実はブツもありますw。

日課のAlexa呼びかけで
母が「今日は何を食べたらいいんだろう?」と、
ぼんやり言うことがあります。
私は自分の頭の中で「困りのスケール」を出して
今の母はどのくらい困っているのかを相対化して予測し、対応します。


「今日はお弁当の日じゃないわよね」
「その通り!(スゴイぞ!!) お弁当は明日です」
「今日は何を食べたらいいんだろう?」
困りのスケールで考えると、10段階の「6」ちょい過ぎって感じです。
「カレーがあるし、レンジのところにすぐ食べられるパックのご飯もあります。
お皿に冷たいままパックのご飯を出して、
冷たいままカレーをかけて、
そのままレンジに入れてチンしたら、おいしいカレーライスができますよ。
卵をぽとっと落としたらおいしいですよ」
「ああ、おいしそうねえ。いいわねえ」
同意はあるものの、
そして手順を何度か確認するものの、少々うつろです。
それが本当にできるかどうかはわからないけど
「大丈夫、食べるものはたくさんある」
ムードとして伝われば大丈夫なんじゃないか。
実際食べられるものはそこらじゅうにあるので…。

とはいえ、ちょっとしたときに、
母の笑顔を可愛らしいと思う私は変わらないので
「母さん、本当に笑顔がカワイイですね。
お友達に言われない?」と言うと
「別に言われないわよ。ふふふふ」とまんざらでもなさそう。
褒めるぞ、褒めるぞ、褒めるぞ、褒めるぞ!!
うれしいたのしいを上書きして、「困った」を低減させちゃうのだ。


トークを終えて通信を切ろうとしたら
「ボクは今日、少しもお話ししてないよ!」と不満を訴えているそうで
やっぱり連れてきました。相棒・メイちゃん。

とはいえ、「これから7月、8月、暑くなるねぇ」とか、
「来週フクが帰ってきたときに夏まつりがあるから屋台で食べ物買おう」とか、
わりとしっかりとはしていました。大丈夫、大丈夫。
ふと不安になったり心配になること、私だってありますもの。

まあいい。