認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

「あとから食べる」高齢ADHDのお食事常套句

高齢のせいもあり、母は食が細くなりました。
ADHDもあるのでしょうが
食事中にほかのことに気が向くと、続きが食べられなくなっちゃいます。
飽きる、または食べられないときは
「あとから食べる」の常套句が登場します
「あとから」と言ったものは、まず二度と食べません。
これは年齢のせいではなく、母が若いときからそうでした(私も幼い頃そうでした)。
ひと口残しして食べないのも昔から。
冷蔵庫にはひと口ミイラがようけあります。

遊び食いを阻止して、時には席を立ってしまうのを阻止して、
食事から気をそらさないのがコツというか。
「おいしいね」「卵焼きの味はどうかな、薄い!?」など、
食事自体を盛り上げながら、ササッと食べてもらうのがいちばんです。

今朝は、朝食の途中で思い出話に盛り上がってしまい、
特製りんごヨーグルト(!)に手をつけませんでした。
「あとから食べる」と母が言うので
「あとから食べないでしょう? 半分だけでいいから召し上がれ」と勧めたら、
「もう、どっちが親か子かわからないっ💢」と母、プンスカ。
「どの口が言うねん。とっくに子ども役になってるじゃないですか、母さん」という心の中の悪態を抑える。


たしかに、私にホスピタリティが欠けていたかも。ちょっぴり反省です。
「かけてみた黒豆きな粉がすっごくおいしいから、ためしに3口だけ食べてみて」
とでも言えばよかった。にこやかに。
次はそうします。
ま、いろいろトライアンドエラーです。
イヤなことはさっさと忘れてください、母さん。

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パンを切らしているので、今朝はごはん。母は朝食はパンのほうが食いつきがいいです。卵焼きは半分しか食べませんでした。なのに昆布の佃煮は私の分まで食べていました。特製りんごヨーグルトは左下。黒豆きな粉とはちみつかけてます。


さて。
まちに買い出しに行き(今クール最後の買い出し)、母のおやつを仕入れてきました。
並べて見せると「どうして私の好きなものがわかるの!?」と言ってくれるので
「専属のプロ家政婦だからです」キリッと応えました。
「きなこ餅、大好きなのよ。懐かしいなぁ。うれしい。何年ぶり!?」と喜んでくれました。
…1カ月ぶりですけどね。

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「きなこ粉餅」(越後製菓)も「たまごぼうろ」も、歯に不安がある人でも安心して食べられます(私も!)。口溶けがいいので高齢者にもぴったり(私にも!)。

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母の大好きなたまごぼうろ。母は「衛生ぼうろ」と言います。並んだ写真を見せたら「かわいい!」と言ってくれる母。「かわいいよねぇ」と盛り上がります。このかわいさを共有できるのはものすごくうれしい。

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実家も、自宅も、キッチンの流しに立てば見える場所に
家康さんの遺訓を貼って、一日一度は眺めています。
「うっ…」と思ったときには遺訓を凝視。
それから、Twitterで教えていただいた呪文
「母はネコ、母はネコ、母はネコ…」
あら不思議。
3回唱えるとこちらの昂ぶりが少し引いていきます。
(ネコて、子ども以下になってるし。母さん、ゴメンとちょっと思いながら)