認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

デイ帰りの荷物に、丸まったパンツ(入浴なしなのに!?)

7月の予定を書き入れようと
母の巨大カレンダーを開いたら
全ての金曜日に「デイ」と書いてあってびっくり。
どれだけ楽しみなんだ!

金曜日は、そんな母のデイサービスでした。
帰宅した母のデイのバッグをあけたら
穿いていったパンツ(下着)が丸まって入っておりまして。
これは!!! いよいよ事件なのか!?

息を呑みました。
しかし丸まったパンツをひろげても
別に汚れているわけでもありません。

ストレートに母に尋ねるのも気が引けて、
ラフなスエットパンツを出して
ラクだからこれに着替えてはどうですか」と勧めて
着替え時にチェックしていたら
いつも穿いているズロースはそのままで
その下のパンツがない!! 脱いだのは確かです。

どうして脱いだのか尋ねると
「だって、みなさんの前に出るのに下着が汚れていたら嫌だから」
???
ごめんなさい。言ってることがよくわからない。

その後でデイのスタッフさんから連絡メールがきて合点がいきました(以下抜粋)
「皮膚がかぶれてお尻が痛い」とおっしゃっていたので、看護師により確認させていただきました。
ご本人ははじめは見せるのは嫌だとおっしゃったのですが「どんなお薬が必要か、見ないとわからないので、確認させてください」とお伝えすると承諾してくださいました。軽度の発赤と乾燥があるため、保湿クリームが良いのではとの事です。


コンプレックスのある母が、お尻は見せられたということ???
どれだけ信頼しているんだろう! と驚きました。

メールを拝読したあとで、チャンス到来とばかりに、
「あそこのデイはお風呂がいいらしいですよ。
母さんも一度呼ばれてみますか?」と水を向けると
「いいかもねぇ。でも、そこまでしてもらったら申し訳ないから
金一封包まないと」

払っているから包まなくても大丈夫です
とも言えなくて、笑ってお茶を濁す娘です。
でもデイで入浴デビューなんて最高じゃないですか!
(「人並み」を嬉しく感じる娘です)

母、今日も楽しかったらしく、
「みなさんが喜んでくれて、もう最高にうれしい。
私は本当に幸せだわ」
と涙をぽろぽろ流していました。
…まあいい。いいのだ。勘違いがたくさんあっても全然いい。

 

夕食は奮発してうなぎ弁当買ってきました。大変喜んでくれたのはいいですが、最終的に「おいしかった、幸せ、フクのご飯はおいしい」と言っていたので、うなぎ弁当は忘却の彼方です。まあいい。全然いい。2枚目は食後に踊る母。ごきげんいちばん! この笑顔を守りたいなぁ。